一人暮らしにおいて、水道、光熱費と並んで頭を悩ませる固定費といえばガス代です。季節によっては無視できない出費になる事もあり、なんとか減らしたいと考える人も多いのではないでしょうか。
ガス代を0円にすることはまず不可能なので、どうにかして節約する方法を考えなければなりません。そのためにもまずは、ガス代の種類や相場を学ぶ必要があります。
今回は以前にもお届けした「一人暮らしのガス代をもっと安く!ガス代節約術!」の続編でガス代をもっと安くする方法をお届けいたします。
一人暮らしにおけるガス代の相場と種類を解説しながら、ガス代を節約する方法をご紹介致しますのでガス代を減らしたいと努力している人はぜひ参考にしてください。
一人暮らしのガス代の相場
ガス代の相場は季節によって大きく変動します。一般的には暖房や追いだきを多様する冬場が最も料金がかかり、逆にシャワーで済ますことも多い夏場が最も安価で済みます。
料金としては、一番かかる冬場で約4,000円程、安価で済む夏場で約2,400円程だといわれています。この金額よりも値段がかかっているという人は、普通よりもガスを多く使用しているといえるでしょう。
ただし、一人暮らしでは多少の長風呂や調理があったとしても大きく変動するとは考えにくいです。そのため、一人暮らしであるにも関わらず他の人より料金が高いという人は、以下の原因が考えられます。
一人暮らしでガス代が高くなる理由
利用頻度以外でガス代が高くつく理由は、「使用しているガスの種類」にあります。一口にガスと言っても都市ガスとプロパンガスの2種類の利用方法が存在し、プロパンガスの方が割高になるのです。
都市ガスは地下を通じて直接ガスを供給する仕組みで、対してプロパンガスは、自宅にガスボンベを設置し、そこからガスを供給します。見分け方は、家の外にガスボンベがあるか確認すれば一目瞭然です。
プロパンガスは、都市ガスが通っていない地方などに多く見られる方式です。配送や手間などのコストがかかる分どうしても都市ガスよりも価格が高くなるのです。
都市ガスの通っていないエリアではプロパンガスを使うしかないため、これによる料金の増加はあきらめるしかありません。ですから、今の価格から少しでも料金を抑えるような工夫を紹介していきます。
一人暮らしでガスを利用する場所は、大きく分けて浴室とキッチンの二つです。まずは浴室の節約術から見ていきましょう。
一人暮らしでガス代を節約する方法(浴室編)
浴室を利用する際に以下の点を意識してください。毎日利用する場所だからこそ、日々の積み重ねで節約効果が生まれます。
シャワーの時間を短くする
洗う時はシャワーを止める、頭から洗って一度で全部洗い流す、など出来るだけシャワーを使う時間を減らしましょう。毎日一分減らすだけでも、年間約1,800円の節約になります。
毎日お湯を張らない
毎日お湯張りをせず、シャワーだけで済ませる日を作る事でガス代を抑えられます。冬場にシャワーのみは厳しいので、比較的挑戦しやすい夏場に行うとよいでしょう。
湯船の温度を上げすぎない
熱々の湯船につかりたい気持ちはよくわかりますが、温度を維持するにもガス代がかかります。必要以上に熱くするのは避け、適温でのお湯張りを心掛けてください。
続いて、キッチンの節約術を見ていきましょう。
一人暮らしでガス代を節約する方法(キッチン編)
一人暮らしだとキッチンの利用頻度は人それぞれですが、こちらも工夫でガス代を節約することができます。
蓋を活用する
加熱調理の際は蓋を使う事で熱がこもり、加熱に使うガス代を減らせます。調理の質にもかかわってくるので、最低でも一つは蓋を用意しておきましょう。
一度にたくさん作る
調理の回数は少ないほどガス代が節約できます。一人暮らしであれば一度にたくさん作っておけばガス代の節約とともに面倒な調理の回数を減らせるのでお勧めです。
強火は控える
加熱で一番ガス代を使うのは当然強火です。基本的に強火を必要とする料理は限られるので、必要ない場面では中火や弱火を使って調理しましょう。
冷凍品は事前に冷蔵庫で解凍しておく
凍ったものを溶かすのにもかなりのガス代がかかります。時間があるなら事前に冷蔵庫に入れて自然解凍させておくと良いでしょう。
これらの細かい努力の積み重ねでガス代を節約することができます。しかし、これらの手段がめんどくさいという人には、もう一つ根本から見直す方法もあります。
節約を考えずに一人暮らしのガス代を減らしたい人は?
面倒な事はしたくないがガス代は減らしたいというのであれば、最終手段としてガス会社を見直すという方法があります。
2017年4月よりガス自由化によって、こちらがガス会社を選択できるようになりました。そのため自分の利用方法にあったガス会社のプランと契約することが出来れば、ガス代を節約することができます。
ただし一人暮らしの場合、ほとんどはアパートやマンションに住んでいることと思います。その場合はガス会社を変更するためには大家さんの承認が必要になります。
ただしこれはそう簡単なものではありません。変更を渋る大家さんも多いので、どうしてもガス代を安くしたい時の最終手段として考えておいた方がよいでしょう。
まとめ
一人暮らしのガス代は、利用しているものが都市ガスかプロパンガスかによって金額が変わってきます。これは変更出来ない場合が多いので、ガス代を節約するためにはガスの利用量を減らしましょう。
ガスは主にキッチンと浴室で使用されています。どちらもほぼ毎日使うものなので、少しづつ使用量を減らしていくことが節約の近道です。
ガス代を大きく減らす事は難しいですが、少しづつ使用頻度を落とすことはできます。今回紹介した方法を参考に、毎日の節約を積み重ねる事で、年間での大きな節約が実現できるはずです。