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お盆に墓参りをしない事の是非は?

Oketohishaku

お盆と言えばお墓参り、ですが最近では忙しさやその他の理由から墓参りをしない事も増えてきています。一度しないと次のしなくていいかなとつい甘えてしまう人も多いのではないでしょうか。

勿論法律などで義務付けられている訳ではなく、お墓参りをしなかったからと言って捕まったり罰を受けたりする事はないです。しかし長年習慣づけてきたものを辞めるのは気分が乗らないのもまた事実です。

今回は、お盆の墓参りをしない事に対する是非とその理由、しなかった時の対応などを紹介します。どうしてもお盆にお墓参りができないという人は一度参考にしてください。

 


お盆に墓参りをしないのはあり?なし?

結論から言えば、お盆のお墓参りを良しとするかどうかはその人の心の持ちよう次第です。必要だと思えばすればいいですし、理由があるなら無理に行う必要もないのです。

お盆の意味とは先祖が天国から家に帰ってくる期間です。そしてお盆のお墓参りには先祖の霊を迎えに行ったり、お墓の手入れをしたりといった意味合いがあり、重視する部分は人によって違います。

また、地域や宗派によってはお墓参りに対する考え方が違う事もあり、どこも必ずお盆になるとお墓参りをするとは限りません。続いて、墓参りをしない理由を見ていきましょう。

 


お盆に墓参りをしない理由

お盆にお墓参りをしない理由としては、以下のものが考えられます。

単純に忙しい

仕事が立て込んでいたり、急な悲報でそちらに駆けつけなければいけなかったりする時がお盆と重なってしまうと、どうしてもそちらの事情を優先しなければなりません。

遠方に住んでる

一人暮らしをしている人は、実家が遠方でお盆に帰省できない事もあります。そういった人は毎年お盆にお墓参りができない人も多いでしょう。

お盆は家に先祖が帰ってきてる

前述の通りお盆には先祖の霊が家に帰ってきます。そのためお墓には誰もいないので、わざわざ墓参りに行っても意味がないとする考え方です。

一方で、お盆のお墓参りは先祖の霊を迎えに行く意味があるという考えもあり、どちらの考えを採用するかは自分の気持ちや地域の考え方によって変わってくるでしょう。

大事な連休を無駄にしたくない

お墓参りはあくまで気持ちの問題であり、実際に先祖が帰ってきてるかどうかは誰にも分りません。それならせっかくの長期休暇を有意義に過ごした方がいいと考える人もいます。

以前はそういった行為は忌避される傾向がありましたが、最近では形式的な事よりも実際のメリットを取る人も増えてきています。これもどちらが正しいという訳でなく、結局はどちらを優先するかによります。

このようにやむを得ないものから考え方の違いまで、様々な理由が考えられます。いずれにしてもお墓参りは叶わないわけですが、代わりに出来る事は何かないのでしょうか。

 


お盆に墓参りをしない代わりにする事

お墓参りにはいけないが、何もしないのも気分が悪いという人は以下の事で代用してみてください。

自宅に精霊馬を作る

精霊馬とは、主にキュウリとナスで作った乗り物の事で、ご先祖様をお迎えするときに作ります。お墓にはいけなくても、これを家に飾って供養する事で気持ちの整理をつける事ができます。

仏壇で手を合わせる

仏壇で手を合わせるだけでもご先祖様を思う事には違いありません。例えお墓参りに行けずとも気持ちが大切なのです。

料理でお供え

お盆中はご先祖様が家に帰ってきてるはずなので、豪華な料理を作ってお供えすることで、気持ちを伝える事ができるはずです。昔作ってくれたものでもその人の好物でも、縁のある料理を作ってはいかがでしょうか。

こういった行為で、お墓参りに行かなかったことへの代用とします。それでも気持ちが落ち着かない人は、次で紹介する考え方をしてみてください。

 


お盆に墓参りをしない時の考え方

何らかの事情でお墓参りに行けなかったことに負い目を感じるのであれば、逆にその事情がある事をプラスにとらえてみてはいかがでしょうか。行為としては同じでも。考え方ひとつで気持ちが楽になるはずです。

例えば仕事が忙しくてお墓参りに行けなかった時、「自分はそれだけ頑張っています」と考えます。家族との旅行でいけなかった時には、「おかげ様で家族と幸せに過ごしています」と言った具合です。

ご先祖さまだってあなたが頑張っている姿を見て嬉しく思っているはず、あなたがお墓参りにいけない事を恥じる必要は全くないのです。

お墓参りにいけないのであれば、その分幸せに生きていくことが一番いいお供え物になるのではないでしょうか。お墓にはいけなくても、いつもありがとうと感謝の気持ちを持つ事が大切なのです。

 


お盆に墓参りをしないとバチがあたる?

とはいえ昔からお墓参りをしないとバチが当たると口酸っぱく言われている人も多いでしょう。勿論実際にバチが当たるわけではないので気にしないのも1つの方法です。

ただし、もしトラブルに見舞われた場合、バチが当たったと思ってしまうかもしれません。そういった事を気にかける人は、理由にお墓参りを持ち出さないようしっかりお参りをするべきです。

また、お墓に行かなければ、桶で水やりもせず枯れた花も放置しておくことになります。お盆でなくても、たまには管理を兼ねてお墓参りに行きましょう。

さらに、狭い地域ではお墓参りをしないと近所の噂になる事も考えられます。墓参りをしない事による明確な実害ともいえるので、あまりにも期間を開けすぎるのは避けたほうが賢明と言えます。

つまりお墓参りをしなくてもバチは当たりませんが、実害がないかと言われたらそうでもないのです。毎年でないにせよ、あまり長い間放置するのは控えましょう。

 


まとめ

お盆のお墓参りは必ず行かなければいけないとは限りません。何もなければいった方がいいですが、やむを得ない事情であったり大事な用事があればそちらを優先しても大丈夫と言えます。

お墓参りができなかった時は、家で精霊馬を作って供養したり、料理をお供えしたりして代用ができます。大切なのは気持ちなので、ちゃんと気持ちがこもっていればお墓に行かなくても思いが届くでしょう。

同様に、例えお墓参りできなくても恥じる必要は無いのです。それぐらい自分は日々を精いっぱい生きている姿を見せるだけでも、ご先祖様は喜んでくれるでしょう。

最終的にはお墓参りをどうとらえるか、と自身の気持ちの問題になるので、重要だと思えば行き、優先事項があれば行かないのも手です。

ただし、いかなかったことで少しでも心にしこりを残すようであれば、例えお盆でなくても時間を見つけてお墓参りをして、気持ちの整理をつけたほうがいいでしょう。



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