産後には寒気や震えを感じることがありますが、原因と対策法を知っておくことが大切です。
原因と対策法を知ることで、適切な対応ができて症状の軽減にもつながるでしょう。
ここでは、原因や対策法を紹介します。
妊娠前や産前にはない症状で不安になってしまいますが、原因や対策法を知ることでその悩みもすぐに解消できるでしょう。
産後では寒気や震えを感じることが多い
産後に、突然寒気や震えを感じた人もいるのではないでしょうか。
これは、あなただけに起こっている症状ではなく、産後1~2週間ごろには、多くの人に現れる症状です。
寒気や震えだけでなく、熱っぽいと感じる、悪寒、発汗などの症状も現れることがあります。
この症状が現れる原因は、ホルモンバランスの乱れ、栄養不足、血行不良、冷えなどが関係していると言われています。
出産は、大怪我をした時と同じくらいのダメージを体が受けているとされ、そのダメージを回復するために、このような症状が現れているという考えもあります。
産後に寒気や震えだけでなく発熱がある時には病院で診察を受けよう
産後には、寒気や震えだけでなく、発熱も現れることがあります。
この時には、体力の低下や子育てによる疲労、産褥熱、乳腺炎などが原因として考えられます。
38℃以上の熱が二日以上続く場合には産褥熱が疑われるので、すぐに病院で診察を受けることが大切です。
産褥熱は、出産の際の傷から細菌に感染しておこる発熱です。
発熱があり、乳房に違和感がある時には、乳腺炎の可能性があります。
発熱がある時には、病院で診察を受けることで安心して子育てに専念することができるようになるでしょう。
産後の寒気や震え対策
産後に感じることが多い寒気や震えは、体を暖かくしてゆっくりと休めることが一番の対策法です。
産後は、慣れない子育てで大変な時ですが、赤ちゃんだけでなく、ママさんの体のケアもしっかりとすることが大切です。
子育ては、赤ちゃんの時だけでなく、これから何年も続くことになります。この時に無理をしたことで、将来的に影響が出ることもあるので、体を十分に休めることが必要になります。
とはいっても、いつまでも寝ているわけにもいかないので、体を冷やさないような工夫をしましょう。
体をしっかりと温めるだけでも体の回復力が増して、寒気や震え対策にもなります。
洗い物などの水仕事は控える方が良いのですが、しなければいけない時には、ゴム手袋をすることで手の冷えを軽減できます。
その他にも、レッグウォーマや腹巻、ネックマフラーなどを活用して、体を冷やさないようにしましょう。
頭も冷やさないことが大切なので、お風呂上りはドライヤーを使って乾かすようにします。
忙しいと食事を抜きがちですが、体を回復させるには、しっかりと水分や栄養を摂取することも重要です。
赤ちゃんには2~3時間おきに授乳する必要があり、睡眠が足りなくなりますが、30分でも良いので、寝ることができるタイミングで睡眠をとるようにします。
体を温める、体を冷やさないようにする、水分や栄養を十分に摂取することで、寒気や震えを軽減できるでしょう。
この症状は毎日現れるのではなく、7~10日くらいで1~2回現れる人が多いです。
1ヶ月以上体調が悪いのであれば、一度病院で診察を受けるのが良いでしょう。
産後の乳腺炎で寒気や震えを感じる時の対策
乳腺炎は乳腺が何らかの理由で詰まってしまうことが原因です。
母乳が詰まる原因としては、赤ちゃんの吸い方に偏りがある、甘いものや油物を食べ過ぎている、授乳中の姿勢が悪いなどが挙げられます。
この乳腺炎を予防するためには、一時間半おきに授乳をする、搾乳をする、もみほぐす、保冷剤で冷やす、食事をしっかりするなどの方法が良いようです。
この方法を4時間試したことで、39℃程度の熱が37℃程度まで下がった人もいます。
産後の寒気や震えの対策ではストレス解消も重要
出産後は、体調の変化が起こりやすく、思っているような行動ができないですし、慣れない育児によってストレスも溜まりやすいです。
このストレスによって自律神経のバランスが乱れ、寒気や震えが発症するケースもあります。
そのため、この症状のケアではストレス解消を上手くすることも重要です。
体調が良い時には、有酸素運動などをして体を動かすのも良いストレスの解消となります。
体が動かせない時には、楽な姿勢で瞑想をするのも良いでしょう。
呼吸を意識しながら何も考えない時間を作ることで、ストレスを軽減させることができます。
まとめ
産後では、突然寒気や震えが現れることがありますが、これは体力低下、産褥熱、乳腺炎などが原因とされています。
しっかりと栄養を摂取して体を温めて休養をとることが一番の対策です。
長く続く時、発熱がある時には、病院での診察も大切です。
ストレスも上手く解消しながらケアをすることで、症状を軽減させることができるでしょう。