摘要と備考、摘要と概要など、違いが良く分からない人もいるでしょうが、使い方を理解することが大切です。
使い方や意味を知れば、仕事の評価を高めることにもつながります。
ここでは、摘要とよく似た言葉の意味や使い方を紹介していますので、悩みもすぐに解消できるでしょう。
摘要の意味と備考の意味
言葉の使い分けをするには、その言葉の意味をしっかりと把握することが大切です。
摘要は、重要な部分を抜き出したもので、備考は、参考になる部分を書き添えることとです。
摘要と備考の違い
摘要と備考とでは、一見似たような意味に感じますが、ポイントになるのが「重要な部分」と「参考になる部分」です。
重要と参考とでは、少し意味合いが違ってきます。
重要な部分を抜き出して書いておけば、それを見た人は全体的なことも把握することができます。参考程度では、大切なことがわからないこともあるでしょう。
備考はメモ程度の内容、摘要はメモ以上で概要が理解できる内容という違いがあります。
摘要欄とは?意味とは?
経理伝票などでは摘要欄があります。
この摘要欄は何を書くのかと気になる人もいるでしょう。
摘要欄には、どのような取引をしたのか、どのような取引で発生したお金なのかが分かるように書く欄です。
備考欄であれば、メモ程度の内容でも良いので、自分だけが理解できるような内容でも良いのですが、摘要欄となっている場合には、誰が見ても取引の内容が理解できるように書く必要があるでしょう。
帳簿などに記載するときには、法人税なら取引相手や取引内容などです。
消費税額を控除するために、
- 取引先の氏名や名称
- 取引年月日
- 取引内容
- 取引額
を記入することになっているようです。
これから事業を始めようとしている人、事業を始めて間もない人は、帳簿の記帳が難しいと感じる人もいるでしょう。
国税庁では、PDFファイルで「帳簿の記帳のしかた」(2196KB)をダウンロードすることができます。
記帳をする際には、正しいルールで記帳する必要があります。そのためには、このような資料も参考にしながら正しいルールを身につけることが大切です。
記帳も何度もしているうちに慣れてきて、難しさも感じにくくなります。
間違った記載の仕方を覚えてしまうと修正するのが面倒になるので、初めから正しいルールに従って記帳を心掛けましょう。
摘要と適用の違い
摘要と間違えやすいのが「適用」です。
この二つの言葉は読み方が同じで、パソコンなどで入力するときには文字変換の時に間違えやすいです。
適用は、法律や規則、原則など、すでにある条件を物事に当てはめることで、「○○の条件に合っているので○○は適用できます」という使い方をします。
概要とは
意味が似ている言葉に「概要」があり、「大まかな内容」、「要点だけをまとめる」などの意味があります。
摘要は重要な部分だけを抜き出すという意味からも、少し意味合いが違ってきます。
「書類の概要をまとめる」という使い方をする概要は、大筋をまとめるという意味からも、上手く使い分けをすることが大切です。
まとめ
摘要は重要な内容、備考はメモ程度の内容という違いがあり、摘要欄と備考欄も使い分けが大切です。
摘要と似た言葉には、適用や概要などがあり、適切な使い方をするためにも、それぞれの意味をよく理解しておくことが大切です。
言葉の理解を深めることで、適切な使い方ができるだけでなく、仕事の評価も高まるでしょう。