不登校の原因を解消するには親の対応がとても重要です。
子供が登校拒否してしまうと、親御さんは、どのように対応したらいいのか、なぜこんな状況になってしまったのかと悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
そんな不安や悩みを解消するために、ここでは不登校の原因、親がとるべき対応方法を紹介しています。
不登校を解消するには時間がかかりますが、原因や対応方法を知って子供の負担を解消してあげましょう。
あなたは不登校になる原因を知っていますか?
不登校の原因として挙げられるのは、
- 子供の考え方、性格、病気などの本人の問題
- 先生や友達との人間関係
- 勉強
- 家庭の事情
- 将来への不安
- 部活やクラブ活動でのトラブル
などがあります。
親が思っている以上に子供は繊細で、ちょっとしたことでも色々なことを考えたり悩んだりしていて、不登校の多くは本人の問題が大きいという調査結果もあります。
学校は子供が初めて社会生活を送る場でもあり、先生や友達、部活やクラブ活動での人間関係が上手くいかず不登校になることもあるようです。
また家庭環境によって、勉強にプレッシャーを受ける、離婚や死別、家庭内不和によって将来に希望が持てなくなり不登校になってしまうケースもあります。
その他にも、進級や転入によって交友関係も変わってくることから不安を感じて不登校になることもあるようです。
なぜ中学生になるとさらに不登校になる原因が増えるのか
不登校は小学生でも多いのですが、平成27年度の文部科学省が発表した「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」では、中学生になると登校拒否をする学生がさらに増加するという統計結果があります。
小学校の時には全く問題なかったのに、中学生になって急に不登校になるケースもあるようです。
なぜ中学生になると不登校になるのかと疑問を感じる人もいるでしょうが、その理由の一つが、小学校の時と比べて大きく環境が変わるためです。
小学校は担任制で同じ先生が勉強を教えてくれますが、中学生になると教科担任制になり、授業内容も難しくなります。
小学校よりも中学校ではルールが厳しくなりますし、定期テストでは大きなプレッシャーとなることもあります。
また小学校ではあまり意識していなかった先輩との関係も不登校になる原因となっているようです。
この環境の変化が中学生になると不登校になる子供が増えている大きな原因となっているようです。
不登校の原因別対応方法
不登校の原因が分かっているなら、その原因に合ったケアをしていくことが大切です。
いじめによって不登校になっている場合には、子供が疲れ切っているケースもあるので、できるだけ負荷を取り除いて優しく子供を受け入れることが大切です。
愛情を感じるだけで子供の負担を取り除くことにもつながるでしょう。疲れがなくなり精神的にも安定してくれば転校など環境を変えることも考えるのも良い方法です。
無気力という理由も不登校の大きな原因となっています。無気力になる原因の一つが、過度な期待によって頑張り過ぎて疲れていることがあります。
無気力な時は無理に学校に行かせようとするのではなく、まずは疲れを癒すことが大切です。ただ夜遅くまで起きていると無気力がさらに増してしまうので、生活のリズムは崩さないようにしましょう。
不登校になる原因を受け入れることも大切
不登校の原因が分かれば、その原因を取り除くことが大切なのですが、場合によってはこのことでさらに状況が悪化することもあります。
不登校の原因は、子供本人の問題が大きくかかわっていることから、無理に取り除こうとするのではなく、原因も子供の気持もまとめて受け止めてあげることも必要です。
原因を受け止めたうえで子供としっかりと話し合い、子供が望むケア方法を考えてあげましょう。
身近に強い味方がいると感じるだけで精神的にも強くなり、自ら前に進むこともできるようになります。
不登校の原因を知りたい人へのアドバイス
不登校の原因が分かるだけで対応方法も見えてくることから安心できる人も多いのではないでしょうか。
しかし不登校になる理由は小さなことが色々絡み合っていることもあり、原因が特定できないケースもあるでしょう。このような場合では、原因が分からず不安になる人もいるかもしれません。
自分が不安だからと、不登校になっている原因を探そうとするあまり、子供に余計な負担をかけてしまうこともあります。
原因が分からない時には無理に追及するのではなく、子供を認めてあげて、話す機会を増やすことで徐々に原因が見えてくることもあります。
まとめ
不登校の原因は様々ですが、親がするべき対応は、子供のことを認めてあげて、しっかりと愛情をそそいであげることです。
子供は親が思っている以上に強く、自分の存在価値が分かれば様々な困難も乗り越えることができます。
過剰な期待をするのは負担になってしまいますが、コミュニケーションをしっかりとって子供との良い関係を築くことで親も子供も楽しい生活を送ることができるでしょう。