カブトムシの幼虫が土の外に出てくると悩んでいる人は、その理由を知ることが大事です。
理由を知れば適切な対応ができ、立派な成虫に育てられます。
ここでは、土の外に出てきてしまう理由や対策法をご紹介します。
理由さえ分かれば対策はそれほど難しくはないので、すぐにカブトムシの幼虫がでてきてしまうといったお悩みを解消できます。
カブトムシの幼虫が土から出てくる理由
カブトムシの幼虫が土(マット)から出てくる時は、住みにくくなっているのが原因です。
外に出る理由は、
- 土の状態が悪い
- 酸欠
- さなぎになる前
- 土の温度が高い
などがあります。
土が乾燥している、逆に濡れすぎていると外に出ることがありますし、幼虫は腐葉土や朽木が食べ物ですが、すぐに糞だけになり、食べ物がなくなって住みにくくなっていたりしているかもです。
また、酸素が不足すると外に出ることもあり、この時は土の上で動かないです。しかし酸素が十分に補給できればまた土の中に戻っていくでしょう。
通常はさなぎになる前は、さなぎ室を作るのですが、その部屋を作るのに適さない土だと、これも住みにくいようです。
使われる土によっては、再発酵して土の温度が高くなってしまっており、カブトムシの幼虫には住みにくくなってしまっている可能性もあります。
カブトムシの幼虫が外に出てくるのを防ぐには
カブトムシの幼虫の住みやすい環境は土壌を整えることが重要です。
カブトムシの幼虫が住みやすい土壌を整えることで、土の外に出ることを防ぐことにつながるでしょう。
それでは住みやすい土壌の条件とはどんなものでしょう?
温度
土の温度は、20~28℃が適温で、通気性を良くすれば土の中にいても酸欠を防げます。
水分
土は水分量が重要で、土を握って土団子ができるようなら水分は十分に足りています。ただ、団子を作った時に水がしみ出ているなら水分が多過ぎです。
土の入れ替え
数が多いと、すぐに糞だらけになるので、糞の量をたよりに土の入れ替えをします。
ただ、5月頃になるとさなぎになり、繊細な時なので交換は避けます。カレンダーなどに記入しておくと忘れなくて安心です。
カブトムシの幼虫が出てくる理由が分かったら幼虫を入手
手軽な入手方法はネットです。ネットで販売され、価格もそれほど高くもないので手軽に手に入れられます。
地域によっては、役所などで町おこしのために飼育しているところもあり、様々なイベントの際に、成虫や幼虫を無料で配布してくれます。
このような地域の近くにお住いの方なら、一度役所の本庁などに問い合わせて、入手法を聞くのも良いでしょう。
カブトムシの幼虫が土の外に出てくる時には数に注意
容器に対して数が多いと、酸欠になる、さなぎ室が作りにくくなります。
幅が155、奥行きが85、高さが100mmのサイズで一匹が最適という考えもあり、このサイズを参考に、容器の大きさにあった数にしましょう。
適正な数を入れることで、食べ物もしっかりと食べることができて成長しやすくなります。
色々と試してもカブトムシの幼虫が出てくるなら個別に育てる
様々な対策をしても解決しない時は、病気の可能性を疑いましょう。
一匹が病気になると、その病気が広がって多く外に出ることにもなってしまいます。
そのままでは病気が感染する可能性もあります。こんな時には、土の外に出る幼虫を隔離します。隔離すると、病気の被害を最小限に抑えられます。
まとめ
土の外に出るのは、住みにくくなっている可能性が高いです。住みやすくしてあげることで、この現象も解消できるでしょう。
ただ、さなぎ前は繊細な時なので、手入れは避ける方が良いです。
病気になっている可能性もあるので、上手く解消できない時には、外に出る幼虫を隔離します。
良い環境を整えて大切に飼育すれば、夏には立派に成長してくれます。