毛虫が大量発生した時は近づくのも怖いと感じることもありますが、冷静な対応が大切です。
適切な駆除方法や予防をすることで、厄介な毛虫に悩まされない生活を送ることができるでしょう。
ここでは毛虫の種類や対処法について解説します。
すぐに読める内容なので、時期になるといつも毛虫に悩まされている人はぜひ参考にしてください。
毛虫が大量発生する原因
いつもはそれほど見ることもなかったのに、今年は急に毛虫が大量発生したということもあるでしょう。
そんな時には、なぜこんなに数多く孵化(ふか)したのかと疑問を感じてしまいますが、その原因の一つとして毛虫の天敵が関係していると考えられます。
人には嫌われ者の毛虫にも天敵がいて、それが鳥や毛虫を食べるカマキリやスズメバチなどの昆虫です。
厄介物のこの虫は蝶や蛾の幼虫ですが、天敵から守るために葉の裏などの見えにくい場所に卵を産みます。
上手く天敵から卵を守ることができれば大量に孵化することになります。
そのため剪定をして、卵や幼虫が見つかりやすい状態にすることで大量の孵化を予防する効果が期待できます。
あなたは大量発生した毛虫の中には毒のある虫がいる可能性があることを知っていましたか?
毛虫といっても一種類ではなく意外に豊富です。
見た目は気持ち悪いですが、動きが遅くそれほど怖くないと感じる人もいるでしょう。
多くは無毒ですが、有毒の虫もいて、刺されると赤く腫れあがることもあります。
世界には命にもかかわるほどの毒を持っている種類もいます。
日本で気を付けたいのが、椿や山茶花などで目にすることが多い「チャドクガ」、桜や柿、梅の気に出現しやすい「イラガ」です。
毒がない場合でも、触れることで喘息やアレルギー性鼻炎の症状を発症することもあります。
のろまな虫と思っている人もいるかもしれませんが、なめていると痛い目に遭うかもしれません。
春になると花見をする機会も増え、木のそばに行くこともありますが、春は毛虫が出現する季節でもあります。
春以外にも発生することもあり、木に近づくとき、大量にいるときには、なるべく近づかないようにしましょう。
大量発生した毛虫の対処法
庭に植木がある人の中には、数多く現れたことで駆除に困っている人もいるのではないでしょうか。
そんなときの一般的な駆除方法の一つが殺虫剤で、毒のある毛虫専用のスプレーも販売されています。
ただ殺虫剤を使った時に針が飛んでくることもあるので、長そで長ズボン、手袋や帽子、マスクなどをしてから作業をしましょう。
また使用した服は50℃以上のお湯やアイロンなど熱を加えることで、毒針がついていても無毒化が可能と言われています。
数が少ない場所では、枝ごと切り取って焼却するのとよいでしょう。
大量発生した毛虫を駆除するときに刺された時の対処法
大人は虫がいると分かっているところにはむやみに近寄りませんが、子供は目線も低く、いても気づかず触れてしまうことがあります。
無毒ならいいのですが、毒のあるタイプは刺されると激痛を伴うこともあります。
この時には、むやみに患部を触ったりかいたりは控えましょう。
触ったりかいたりすることで針が皮膚の奥まで入って取れなくなってしまいます。
刺された箇所を粘着テープで優しく貼って針を取り除いてから、流水で洗うのが基本的な対処法です。
強い痛みが伴う時には皮膚科で診察を受けましょう。
大量発生した毛虫の死骸を触っても大丈夫なの?
数多くいる木に殺虫剤を散布すれば大量に落ちてきます。
この作業で注意したいのが、死骸を素手で触れないことです。
毒のある毛虫は死んでも毒性を保っています。
死骸は二重にしたナイロン袋の中に入れて燃えるゴミで出すと良いでしょう。
毒性があるチャドクガなら50℃以上のお湯につけることで無毒化することができると言われています。
毒が気になる人は無毒化してから処分すると良いでしょう。
【参考文献】
まとめ
毛虫の種類は豊富で、一部には毒がある種類もいます。
殺虫剤で駆除するのが一般的ですが、自分で対応するときには刺されないような服装をすることが大切です。
数多く孵化してしまうと駆除は大変ですが、発生する前に殺虫剤を使ったり剪定をしたりすることで毛虫に悩まされない生活を送ることもできます。