将来は商社に就職して国際的に活躍できる仕事をしたいと考えている人もいるでしょう。
そんな人の中には、商社では具体的にどんな仕事をしているのか、そもそも商社業界のことは詳しく知らない人もいるのではないでしょうか。就活では業界研究をすることはとても重要です。
そこで、ここでは商社とはどんな業種なのか、具体的な仕事内容などについて紹介しています。分かりやすく解説しているので、数分で商社業界のことを知ることができます。
気になる商社業界の仕事とは
商社の仕事は他の業種と比べて業務内容が良く分からない人もいるでしょう。
他の業種では、それぞれの分野の製品を作っていたリサービスを提供していたりするため、仕事の内容もイメージしやすいのですが、商社はそのイメージが付きにくい職種です。
商社では様々な商材を取り扱い、買い手と売り手の仲介をして物を動かして利益を得ています。
戦後の日本は物を作って成長してきました。商社は自身で物を作るのではなく、物を作るために必要な原材料の調達ルート、その原材料を使って作った製品の販売ルートを構築しています。
商社とは他の企業を陰から支えている企業と考えることができるでしょう。
これが商社マンの仕事
商社では様々な業種の企業と取引があり、原材料の生産者から原材料を仕入れて、その原材料を必要としているメーカーに提供をしています。
商社マンは、原材料の生産者とその原材料を必要としているメーカーとの仲介をします。原材料や製品の取引をしたい企業は国内だけでなく海外にもあります。
その企業と仲介をする商社マンは海外の企業とも交渉をすることもあるため、とてもやりがいを感じる仕事となるでしょう。
海外の企業とも取引する商社マンには、国際感覚や判断力、交渉力などが求められます。
商社がどんな仕事で儲けているのか知っていますか?
商社では原材料を生産している企業から買ったものに中間マージンを上乗せして他の企業に売ることで利益を出しています。
その他にも事業投資もしていて、石油やガスなどの資源開発、株や不動産への投資、メーカーが海外工場を建設する時にも出資をして出資分のリターンを得ています。
商社は儲かるものなら何でもやると言われるほどで、食品スーパーの経営や人材派遣会社の経営などを行うこともあり、商社では様々なビジネスをしています。
ただメーカーから原材料を仕入れて他のメーカーに販売するのではなく、様々なビジネスモデルを構築して儲ける仕組みを作るのが商社です。
総合商社と専門商社とでは仕事内容に違いがあるの?
商社は総合商社と専門商社に大きく別けることができます。
総合商社では、食料品から航空機なども取り扱い、どんなものでも扱っているのが特徴です。専門商社は特定の事業の商材に特化していて、総合商社と専門商社とでは取り扱っている品目に違いがあります。
総合商社は取り扱っている品目が豊富で販売基盤もしっかりとしていることから安定した経営を続けています。
しかし専門商社は取引のある事業の景気や取引先のメーカーの収益によって収益が大きく左右されることから企業の再編や統合の動きが活発化しています。
このように総合商社と専門商社とでは、取り扱っている品目、企業の安定感も違います。
総合商社では取り扱っている品目が多いため、どの部署に配属されるかによって仕事内容が変わりますが、専門業者では取り扱っている品目が限られるので仕事内容も把握しやすいでしょう。
常に人気の総合商社の仕事を辞める理由とは
就職人気ランキングでは上位が定番の商社ですが、その商社に入社しても辞めてしまう人もいます。これから商社への就職を考えている人はなぜ辞めるのか、その理由が気になるところでしょう。
商社で仕事を知るためには様々な能力が必要になり、優秀な学生が集まる企業でもあります。
そんな優秀な人は、商社で経験を積んで独立や起業をしたいと辞めてしまう人が多いようです。またヘッドハンティングをされたという理由で辞めてしまう人もいます。
その他では、人間関係、激務、思ったような仕事ができなかった、他の仕事の方が面白そうなどの理由があります。
まとめ
商社には総合商社と専門商社がありますが、どちらも他の企業には欠かせないビジネスパートナーです。就職人気ランキング定番の商社ですが、自分の力を試したいと辞めてしまう人もいます。
商社への就職を考えている人は、しっかりと商社業界を研究して、自分がこの業界でやりがいを感じることができるのかを確認してみましょう。