年末調整や還付申告の返金時期が気になりますが、それぞれで振込まれるタイミングは異なります。
振込まれるタイミングが分かれば、事前に使い道を考えることができます。
ここでは、年末調整の過払い分が振込まれるタイミング、還付金の差について、還付申告の返金時期について解説します。
すぐに読める内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。
返金時期が気になる年末調整の還付金とは
事業所で手続きをする年末調整後には、還付金の返金時期が気になる人もいるでしょう。給料以外の収入を得ると嬉しく感じ、いつ入るのかと楽しみにしている人も多いでしょう。
新入社員の人は、そもそもこのお金のシステムが良く分からない人もいるでしょう。
還付金は納税者に対して、返金されるべき税額のことです。
事業所での年末の手続きは、源泉徴収された所得税と、本来納税すべき税額とを比較して過不足分を求める手続きです。この手続きで所得税が確定します。
この確定された所得税に対して多く徴収されていた過納額分が戻されるのが還付金です。
あくまでも、過払いがあった時に返されるもので、過不足が発生していれば給与や賞与から徴収されます。
年末調整の還付金の返金時期とは?
一般的に事業所は過不足が発生しないように多めに徴収をしているため、多くの人が年末の手続きで過納額の還付がされます。
いつ戻ってくるかは、事業所の12月分の給与計算日によって異なります。
12月の給与や賞与と一緒に払うところもありますし、1月に過払い分だけを支払う会社もあります。
このお金がもらえるのは事業所が指定した期間に手続きした場合で、書類の提出をしないとお金は返ってきません。
提出できなかった時は自分で確定申告をします。この時は1~1ヶ月後、e-Taxで申告した時には3週間程度が一般的な振込まれる期間です。
あなたは年末調整の返金時期に振込まれる還付金の額は同じ給料でも違うことを知っていましたか
過納額の還付は、全く同じ給料でも差があり、この差が生まれるのは所得控除が関係しています。
全く所得控除がない人は、所得税の払い過ぎた分だけしか振込まれませんが、所得控除が多いほど返ってくる額も増えます。
所得控除は、扶養家族の人数、配偶者や住宅ローンの有無、保険に加入によって違いがあります。
また年間の医療費が一定額を超えていれば確定申告をすることでさらに控除額が増えて返金額も増えます。
寄付などをした場合にも控除の対象となることがあり、この場合も確定申告をします。
このように控除を受けられる人ほど多くの還付金が戻ってきます。
多く受け取りたいなら、まずは自分がどのような控除が受けられるかをよく確認しましょう。
しっかりとした控除を受けることで、振込まれる時期には他の人よりも多くのお金が返ってきます。
住宅ローンの初年度は年末調整の返金期間とは異なる
住宅ローンは事業所での手続きさえしていれば振込まれると思っている人もいるでしょう。
しかし、この控除は初年度と2年目以降とで手続きに違いがあります。
2年目以降であれば職場での手続きだけで良いのですが、初年度は確定申告をします。
この控除は、他の控除と比べて返ってくるお金がとても大きいことから、大幅な税の還付が期待できます。
そのため、この控除を受けられる人は忘れずに申告をするようにしましょう。
2年目以降の手続きを忘れていても、確定申告で手続きをすることも可能です。
確定申告すると、受理されてから1~1ヶ月半が一般的な振込まれる期間です。
年末調整とは違い還付申告は自分次第で返金期間が変わってくる
事業所内での手続きでは、振り込むタイミングは事業所都合ですが、住宅ローンの初年度、医療費控除、寄付金など、税務署に書類を出す場合には提出日によって振込まれる時期が違います。
還付金申告は、翌年の1月1日から5年間可能で、この期間内ならいつでもできます。
確定申告時期は税務署も忙しいため、この時期に申告をしてしまうと振込が遅れることが多いです。そのため、混み合う時期を避けて申告することで振込も早まります。
一定の条件を満たせば医療費でも還付申告が可能です。病院で治療を受けた時、薬局で薬を購入した時には領収書を保管しておきましょう。
この領収書で計算して、多く医療費を使っていることが分かれば医療費控除を受けることが可能です。
還付申告は年明けから書類提出が可能で、12月にはしっかりと領収書をまとめておくことでスムーズに書類作成ができて早くお金を受け取ることができるでしょう。
まとめ
年末調整での返されるお金は会社によって振込日に違いがありますが、多くが12~1月には振り込まれています。
ただ確定申告をする場合には、書類の提出日によって振込時期が異なります。
所得控除を確認して申請をすることで返ってくるお金が増えますし、確定申告では早めに書類の提出を済ませることで早く振込んでもらうことができます。
多く返ってくればローンの返済に充てることもできますし、外食を楽しんだり欲しいものを購入したりするのも良いでしょう。
返ってきたお金で楽しい時間を過ごすためにも、しっかりと控除を受けましょう。