真っ白い靴やスニーカーの黄ばみをなんとか落としたい、そんな時に役立つのがクエン酸です。元々色々な掃除や汚れ落としに大活躍のクエン酸ですが、勿論靴の黄ばみを落とすのにも役に立ってくれます。
手間もかからず、時間もそんなに必要としません。クエン酸自体もどこの家庭にもあるものなので、クエン酸を使った方法を覚えておけば、黄ばみに困る生活とはおさらばできるはずです。
今回は、スニーカー等の靴に付着した黄ばみの落とし方を紹介していきます。クエン酸以外に役立つものや、ポイントなども合わせて紹介するので、黄ばみに悩まされている人はぜひ目を通してください。
スニーカーの黄ばみがクエン酸で落とせる理由
そもそもスニーカーが黄ばんでしまう原因が何かというと、実は洗剤で洗濯した後のすすぎ不足にあります。洗剤をきちんと落とさないと、残った洗剤が紫外線に当たって黄ばみを生んでしまうのです。
特にアルカリ性の洗剤は黄ばみを発生させやすいです。そこでアルカリ性の黄ばみの汚れを落とすために役立つのが、酸性であるクエン酸という訳です。
アルカリ性の汚れに酸性のクエン酸を加える事で中和作用が起こり、汚れが落ちるのです。ちなみに酸性であれば何でもいいので、クエン酸がなければ酢などで代用しても大丈夫です。
いずれにしても、このようなメカニズムによって、黄ばみが発生してクエン酸で落とすことができるという訳です。では、具体的な落とし方について見ていきましょう。
スニーカーの黄ばみをクエン酸で落とす方法
クエン酸を使った黄ばみ落としの手順は以下の通りです。
①普通にすすぐ
まずは普通に洗剤を使ってすすぎ洗いをします。洗ったら洗剤が残らないよう、しっかりすすいで洗剤を落としてください。
②ぬるま湯にクエン酸を入れてつける
40℃程度のぬるま湯の中に、クエン酸を適量入れ、その中に靴を入れて漬け込んでいきます。クエン酸は少なくとも小さじ三杯以上は入れたほうがいいです。
その状態で、最低でも三十分以上は漬け込みます。汚れがひどい時は3時間程度漬け込んでも問題ありません。
③よくすすいで日陰干し
漬け込みが終わったらよくすすいで、日陰で乾かします。天日干ししない事で、万が一洗剤の成分が残っていても黄ばみが発生しにくくなるので、時間はかかりますが日陰で干してください。
以上が大まかな方法です。すすぐ時間以外は他の事をしていてもいいので、上手く時間を使えば大した労力をかけなくても出来るのでぜひ試してください。
スニーカーの黄ばみがクエン酸で落ちきらない時の対策
黄ばみが歓呼な場合、クエン酸だけでは手に負えない場合があります。そんな時には以下の物も併用して使ってみましょう。
重曹
こちらも汚れ落としに定番のアイテムです。使用の際は以下の手順で使ってみましょう。
①洗剤で靴を洗う
②重曹と洗剤を混ぜてペーストを作る
③ペーストを歯ブラシなどにつけてこすり洗い
④よくすすいで日陰干し
直接こするため、クエン酸よりもキレイになります。ただし靴を傷めないよう力加減には気を付けてください。
漂白剤
重曹やクエン酸でも落ちないスニーカーの汚れには漂白剤を使いましょう。手順は以下の通りです。
①洗剤で普通に洗う
②落ちない部分は漂白剤でこすり洗い
③よくすすいで日陰干し
後述する注意点はあるものの、一番汚れ落ちがいいので、ひどい汚れにはこちらを試してみましょう。
スニーカーの黄ばみをクエン酸で落とすときの注意点
では続いて、クエン酸を使う際の注意点を紹介します。同じ物を使っても、やり方次第で効果が変わってくるのでよく覚えておきましょう。
ぬるま湯を使う
基本的に汚れは水よりもぬるま湯につけたほうが落ちやすいです。40~50℃位のお風呂より少し熱いくらいの温度が適温なので、洗濯の際はぬるま湯を準備しましょう。
よくすすぐ
いくらクエン酸で漬け込んでも、締めのすすぎが不十分では新しい黄ばみの原因になるほか、靴から酢のにおいがしてとても履けたものではなくなります。最後だけは丁寧にすすぎ洗いを徹底してください。
スニーカーの黄ばみをクエン酸以外で落とす際の注意点
続いて、クエン酸以外を使う場合の注意点を紹介します。と言っても重曹はクエン酸とほぼ同じ注意になるので、今回は漂白剤の注意点がメインです。
金属には使えない
塩素系、酸素系を問わず漂白剤は金属には使用できません。スニーカーに金具などがある場合があるので気を付けてください。
塩素系は白いものしか使えない、樹脂加工に使うと黄色くなる
塩素系はパワーが強く、代物以外に使うと色落ちのリスクがあります。また、樹脂加工品に使うと黄色く変色させてしまうので、なるべく酸素系のものを選んだほうがいいでしょう。
他にも絹や毛には使えないなど、強力な分制約もそれなりにあります。自身のスニーカーに該当する部分がないか事前に確認しておきましょう。
まとめ
スニーカーの黄ばみは、洗った際に残ってしまったアルカリ性の洗剤が、紫外線に当たって変色するのが主な原因です。クエン酸は酸性のため、アルカリ性の洗剤と混ぜると中和作用がおこり黄ばみを落としてくれるのです。
クエン酸を使う際は、よくすすいだ靴をぬるま湯に入れ、そこにクエン酸を入れて漬け込みます。汚れがひどい場合にはクエン酸を増やしてみたり、漬け込む時間を長くしてみたりするとよいです。
クエン酸でも落ちない黄ばみには、重曹や漂白剤でこすり洗いをするのが効果的です。ただし漂白剤は制約も多いので、自分の靴が使っても問題ないのかしっかり確認しておきましょう。
普通にこすっただけでは全然落ちない頑固な黄ばみも、科学の力を使えば簡単に落とすことができます。今回紹介した内容を参考に、黄ばみにはクエン酸を試してみてください。