毎年宅建士の合格者が3万人を超えています。しかし順調に就職できているのは僅かです。
ほとんどの宅建士の方は、順調に就職出来ていません。どうしたら宅建士資格を有効に活用出来て、就職や転職に活かせるか検証しました。
宅建士とは?
宅建士とは人気国家資格の一つ。以前は宅地建物取引主任者という資格でしたが、2015年4月1日より宅地建物取引士と改正されました。
不動産(主に土地・建物)における売買や賃貸、譲渡に関わる取引に対して、購入者の保護や、不動産の円滑な流通を実行するため、公正な事務手続きを行う不動産取引法務の専門家です。
宅建士有資格者が申請し発行される宅建士証が無ければ宅建士として認められません。
検証!宅建士資格の有効活用
狭い国土の日本ですから、不動産の売買は非常に多く、宅建士の有資格者へのニーズは非常に多いと推測できます。
しかしながら、宅建士として認められるのは試験に合格しただけでは認められません。実は有資格者が申請・交付される宅建士証の所持が大きな意味を持っています。
なんと年間約3万人の合格者に対して宅建士証の発行はわずか約5千人なんです。
累計有資格者と発行数 平成29年現在
宅建士資格保有者数 | 1,026,864名 |
宅建士証発行数 | 511,666名 |
参考:www.retio.or.jp/toukei/pdf/stat_s.pdf
また、保有者の平均年齢は49歳。全体の女性比率は24.6%。
やはり有資格者の半数の方は何らかの理由で、宅建士証を受け取らずにいます。そしてその資格を活かしていない現状があるようです。
宅建士が就く仕事
ここからは宅建士証が発行されている事を前提として進めてまいります。
宅建士にはどんな需要があるのか。また宅建士にはどんな就職先が見込めるのか。宅建士の就職や再就職は、条件次第ではありますが数多くあります。
飽和状態と思われがちな宅建士ですが、実はそうではありません。現場で活躍できるのは、経験やキャリアから見ても35歳〜50歳位。
男女雇用均等法改正により、女性の活躍の場が非常に広がってきました。不動産業と言っても売買か賃貸かで、その年収も大きく変わります。
賃貸よりは売買の方が条件は上の提示が多く見られます。
宅建士が就く仕事
不動産売買 | 不動産賃貸 | アパート賃貸 |
マンション売買 | マンション賃貸 | 土地開発 |
一部を紹介しても数多くあり、条件も一般会社員と比べて上位での雇用があるようです。
まとめ
いかがだったでしょうか?宅建士の資格は就職や再就職には非常に有利だと思います。ただ、資格を有しているだけでは活用出来ません。
宅建士証の発行をしていれば、就職や再就職には強い武器になるでしょう。今後、土地の売買が繰り返されれば、価格は上昇傾向になるでしょう。
飽和状態と言われる宅建士も、需要と条件が上がる見込みであるならば、積極的に取得して損は無い資格としての位置付けになると思います。
一年に一度の宅建士資格試験にチャレンジは大いにありです。初学から合格まで、独学でも一年でクリアしている人もいます。再就職には強い武器になることでしょう。
【参考文献】