朝顔(アサガオ)は、日向に置くのか日陰に置くのかどっちが正しいのでしょうか?
ズバリ!答えは『適度に日光に当てる』です。
朝顔の育て方は、その他にも色々と気を付ける点もあり、上手くケアをすることで長く綺麗な朝顔を楽しんで頂けることでしょう。
今回の記事では、朝顔はどこに置くのが良いのか?そして朝顔のケアの方法などについて紹介します。最後までどうぞお読み下さい。
朝顔を置く場所は日向?日陰?
朝顔の置き場所は、日向がいいのか、それとも日陰の方がいいのか?
朝顔は日光に強い植物なので、基本的には朝から日光に当たるような場所に置きます。
ただ、暑い日が続く場合には、一日中日が当たる場所ではなくて、半日は日陰になるような場所に移動させることも大切です。
花が咲くと水やりを十分に行う必要がありますが、日差しが強い場所では水が蒸発しやすいのです。
水不足を防ぐためにも、暑い日が続くときには、適度に日陰になるような場所に移動させるのがベストでしょう。
朝顔を日陰に移動するなどのケアをしていたのに枯れてしまった!理由はなに?
朝顔を毎日しっかりとケアしていても、下葉が枯れてきてしまうことがあります。
なぜ枯れてしまったのでしょうか?その理由としては、
- 水不足
- 直射日光の当てすぎ
- 根腐れ
が挙げられます。
下葉が枯れた時には、午前中だけ日光が当たる場所に移動させたり、明るい日陰に鉢ごと移動させたりするのも良い方法でしょう。
地植えをしているのなら遮光ネットを活用して日光の調整をすると良いでしょう。
下葉が枯れてくれと肥料が足りないのではと追肥をする人もいるかもしれません。
しかし弱っている状態で追肥をすると肥料焼けを起こして、さらに弱らせてしまいます。
新しいツルや葉が伸びるまでは肥料を与えるのは避けましょう。
原因の中で一番多いのが水不足で、水を与えるタイミングは用土が乾いてからです。
この時には表面だけ湿らせるのではなく、たっぷりと与えます。
鉢植えであれば底から水が出てくるまで与え、地植えでは水が土の中に染み込むように与えます。とはいっても、過湿状態ではさらに弱らせる原因となります。
また、気温が高いタイミングで与えると、鉢の温度も高くなって根腐れの原因ともなることから、朝夕の涼しい時間帯で水やりをすることも大切です。
留守中は朝顔を日陰に置いていても水不足が心配
数日の帰省や旅行などでは、朝顔への水やりができないことで水不足になってしまうのではと不安になる人もいるでしょう。
日陰に置いておけば日向よりは水の蒸発を防ぐことができますが、基本的に毎日水をあげる必要があり、帰ってきたら枯れてしまったということも起こるかもしれません。
こんな時に便利なアイテムが、
- ペットボトル給水器
- 自動給水器
- 保冷材
- 新聞紙
です。
ペットボトル給水器は、100均でも購入可能ですが、自作もできます。
ペットボトルの蓋に小さな穴をいくつか開け、ペットボトルに水を入れたら穴を開けた蓋が下になるように土にさします。
ペットボトルの底に小さな空気穴を開けると、少しずつ水が出てきます。
自動給水器は毛細現象を利用した水やりの方法で、ネットでも購入できますし、こちらも自作可能です。
ペットボトルやバケツなどを鉢より高い位置に置き、手芸ロープなどの吸水性があるものをバケツなどから垂らして鉢の中に入れるだけで、バケツに入った水が少しずつ鉢の方に移動していきます。
保冷材の成分は吸収ポリマーなので、保冷剤の中身を取り出して土の中に入れておくことで水分の蒸発を防いでくれます。新聞紙でも同じような効果が期待できるでしょう。
数日間の外出ならこれらの方法で水不足を防ぐことは可能ですが、これらの方法でも心配な人は、近所の人や友人などに水やりを頼んでおくのも良いでしょう。
長期間の外出では、水を入れたバケツなどに鉢ごとつけておく人もいるようですが、これは根腐れの原因となってしまうのでお勧めできる方法ではありません。
朝顔の種は日陰でしっかりと乾燥させよう
実が薄茶色になって外皮が乾燥してきたら種を取り出すタイミングです。
この種をそのまま保存しておくとカビが生える原因となるので、日陰でしっかりと乾燥させることが大切です。
乾燥させたら通気性の良い紙の袋などに入れて保管をします。保管する紙袋に花の色を書いておくと良いでしょう。
朝顔を育てる時には日陰や日向だけを気にするのではなく病気や害虫にも気をつけよう
朝顔だけでなく、植物を育てる時には病気や害虫の対策も重要になります。
朝顔の病気としては、斑紋病やウドンコ病などがあり、このような病気になった時には薬剤でケアをします。
ベランダのような高温で乾燥した場所で栽培するとホコリダニやハダニなどが発生することがあります。
ホコリダニやハダニが発生した時には、葉に強めにシャワーをすることで良い対策になりますし、アブラムシを見つけたらすぐに落とす、ヨトウムシは捕殺すると良いでしょう。
朝顔は、小学生の夏休みの宿題として使われることもありますし、戦時中には戦艦の名前としても使われ、昔から日本人に親しまれている花です。
奈良時代に中国から入ってきたとされる朝顔は、江戸時代になると遺伝子が変化した朝顔が登場したことで一大ブームを巻き起こし、今では、新系統作出によって系統数は年々増加しています。
観賞用の品種には、大輪朝顔と変化朝顔に大きく別けられますが、変化朝顔では、さらに獅子咲牡丹、車咲牡丹、采咲牡丹の3種に別けられます。
変化朝顔は、親木を使わないと種が取れない出物とそうでないものがあり、通常の朝顔よりも豪華な印象で観賞用には最適です。
大輪朝顔にも多くの品種があり、伊勢の漣(いせのさざなみ)は吹雪柄の朝顔で、栽培がしやすいのが特徴です。
朝顔は、地植えでなくても鉢植えで手軽に育てられるので、庭がない人、家を改装中の時でも、部屋の中で目を楽しませてくれます。
そんな朝顔を長く楽しむためには、毎日観察をして朝顔の状態を確認しながらケアをすることが大切です。
まとめ
朝顔は、基本的に日向に置いて育てますが、日光の当たり過ぎも良くないため、日陰に移動させる、日陰を作るなどの工夫が大切です。
水やりがとても重要で、ペットボトル給水器は自動給水器をうまく活用することでしっかりと水やりもすることができます。
多くの品種がある朝顔は目を楽しませてくれますが、病気になることもありますし、害虫によって見た目も悪くなることもあるので、毎日観察してケアをすることも大切です。