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ワンプッシュ式蚊取りスプレー、安全性は高いのか?

Insecticide Mosquito

画像引用:Amazon.co.jp

年々新しい種類が増える蚊取りグッズの中でも、特に注目されているのがワンプッシュ式のスプレー。安全性や効果時間などが気になる人も多いのではないでしょうか。

ワンプッシュで蚊が寄り付かなくなるのが本当であれば、蚊取りグッズとしては革命的なものと言えるでしょう。しかしそれだけの強力さ、効果のほどや人体への影響はどの程度になるのでしょうか。

今回は今流行りのワンプッシュ式蚊取りスプレーの効果や安全性について解説していきます。今年こそ蚊の悩みから解放されたい人は必見なので、ぜひ目を通してください。



ワンプッシュ式の蚊取りスプレーの効果と安全性

まずワンプッシュ式スプレーとは何かというと、蚊に直接噴射する殺虫剤と違い、部屋に吹きかける事でその部屋に蚊を寄せ付けなくする効果をもったスプレーの事です。

市販されている「コバエがいなくなるスプレー」のように、蚊自体を寄せ付けなくするスプレーだと思ってもらえればイメージしやすいかと思います。

蚊に向けるわけではないのでタイミングを選ばない事と、一回スプレーを使用すれば約一日その部屋に蚊を寄せ付けない効果が特徴です。たった一回スプレーを吹きかければいいので、ワンプッシュ式なのです。

そしてそれだけ強力な効果を持っていながら、スプレーの成分は人体にはほとんど影響を及ぼすことはありません。部屋に充満したからと言って気分が悪くなったりすることはないのです。

スプレーに含まれる成分については、次の見出しで詳しく見ていきましょう。



成分から見る、ワンプッシュ蚊取りスプレーの安全性

スプレーの主成分は、「ピレスロイド」と呼ばれるもので、これが蚊に対して絶大な効果を発揮します。

この成分は空気中から蚊の体内に侵入し、神経をマヒさせます。その部屋にいる蚊は死滅するほか、蚊が嫌がる成分も含んでいるので新しい蚊も寄せ付けなくなるのです。

この成分は蚊に対して効果的な一方、人体やペットにはほとんど影響がありません。通常使用する分であれば、例え赤ちゃんのいる部屋であっても安心して使用することが出来るのです。

では、ここまで効果が高い成分であるにも関わらず人体に影響がないのはなぜなのでしょうか。



ワンプッシュ式蚊取りスプレーの安全性が高い訳

蚊に効果的でありながら人体に影響がないのは以下の理由があります。

蚊と人の体格差

例え赤ちゃんであっても、蚊と比べればそのサイズは歴然です。そのため蚊を死に至らしめるのに十分な量であっても、人体にはほとんど影響が出ないという訳です。

勿論一般的なペットと比較しても蚊はごくごく小さい生物です。通常使用している限りは、蚊を殺す成分がこちらに牙をむくことはないといっていいでしょう。

体内に残留しない

スプレーの主成分であるピレスロイドは、体内に入ってもすぐに分解されて排出されます。これは恒温動物であれば例外はないので、飼っているペットにも影響はない事になります。

一方蚊は変温動物かつ無脊椎動物であり、体内に神経毒であるピレスロイドが侵入するとすぐに体全体に異常をきたして死滅してしまいます。そのため蚊には有効打として働くのです。

以上の事から、ワンプッシュスプレーは赤ちゃんや犬などのペットには安全なものと言えます。とはいえ誤った使い方をすれば害が及ぶ可能性はありますので、正しい利用方法を徹底してください。



ワンプッシュ蚊取りスプレーの安全性を保つために

スプレーが効果があるからと、使い方をアレンジするのはお勧めできません。安全のためにも、以下の使用方法はやめましょう。

必要量以上を噴霧する

ワンプッシュ式は一回スプレーすればそれで効果が出ます。一回じゃ不安だからと何度もスプレーする人もいるかもしれませんが、それでは過剰噴霧になってしまいます。

多少使いすぎてもすぐに具合が悪くなることはありませんが、小さい動物や体調が良くない時には悪影響を及ぼす可能性があります。目に見えなくてもきちんと効いているので、使いすぎには気を付けましょう。

直接肌にスプレーする

確かにワンプッシュ式スプレーは虫を寄せ付けない忌避効果があります。ですが殺虫効果も同様に含まれるため、虫よけスプレーのように直接肌に吹きかける使い方は想定されていません。

少量では影響の無い成分でも、直接吹きかけたとあれば話は別。特に、目や鼻など粘膜から直接接すする形になった場合には痛みやはれなどの症状が出る事もあります。

効果を好意的に解釈して人体に直接使用するのは絶対にやめましょう。



人以外へのワンプッシュ蚊取りスプレーの安全性は?

前述の通り、ペットを飼っていてもスプレーの成分が悪影響を与える事はありません。ですが水槽で飼っている水棲生物だけは例外で、スプレーを利用すると一緒に死滅する危険性があるのです。

理由は、空気中に漂っているスプレーの成分が水槽の水に溶け込み、水棲生物の体内に侵入するからです。ピレスロイドは水に溶けやすい性質があるので、多くの殺虫成分を体内に取り入れる事になります。

小さいエビやメダカなどは十分死に至り、水槽の中なので逃げ場もありません。事実室内でスプレーをしたばかりに、水槽の中の生き物が全滅したという事例もあるのです。

ですから水槽のある部屋では、このタイプのスプレーを使うのは控えましょう。一回で部屋全体に効果がある以上、ワンプッシュでもしてしまうと水槽にも間違いなく溶け込んでしまうので気を付けてください。



まとめ

ワンプッシュ式蚊取りスプレーは、部屋に一回スプレーするだけで約一日蚊が寄り付かなくなります。それだけ高い効果がありながら、人体や飼っているペットに悪影響を与えない優れものと言えます。

スプレーの主成分である「ピレスロイド」は人体に入っても体外に排出されるので、赤ちゃんのいる部屋でも安心して利用する事ができます。ただし過剰噴霧したり直接肌にスプレーするのは危険です。

また、水槽で飼っている生き物に対しては水に溶けやすい性質上大きな被害が出る可能性があります。気軽にワンプッシュしたばかりに水槽の生き物が全滅することもあるので気を付けてください。

多少利用に気を遣う部分はあるものの、たったワンプッシュで蚊の侵入を防ぎ人体への影響がないスプレーが便利な事には変わりありません。今まで蚊に苦しめられた人も、手軽に対処できるのは大きなメリットです。

蚊に振り回されない生活のためにも、使い過ぎに気を付けながらぜひ利用を検討してみましょう。

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