正社員の時給制には不安や疑問を感じる人もいるでしょうが、得をすることもあります。
ただ損を感じる点もあることからよく確認する必要があるでしょう。
時給制の利点をプライベートに活かせれば、月給制よりも時給制で働いた方が充実した時間を過ごせることもあります。
ここでは、時給制のメリット・デメリットについて紹介します。
短時間で読めるので、時給制に不安を感じている人、これから就職先を選ぶ人は参考にしてください。
なぜ正社員を時給制にするのか
正社員は月給制が当然で、安定した収入が期待できることが魅力として感じている人も多く、なぜ時給制にするのかと思っている人もいるのではないでしょうか。
月給制は1ヶ月分の給料を支払うということで、時給とは1時間当たりの給料ということになります。
時給なら残業した分だけもらえますが、月給の中には残業代なども含まれることもあります。
過労死は時給制の短期労働者よりも正社員で多く発生していて、時給制にすることでこの問題の解決にもなる可能性があります。
仕事がない時には、することもないのに会社に出勤してただ時間を過ごすということにもなるでしょうが、時給制にすることで仕事した分だけを支払うことができるので会社にも得をする点もあります。
働く人も暇なら休みにして欲しいと考えている人もいて、時給制にすることは損をするだけでなく魅力を感じる人も多いようです。
企業にとっても時給制にすることで利益が増えることにもつながることから正社員を時給制にするところが増えてきているようです。
時給制の正社員のメリット・デメリットをお教えします
月給制では残業代なども含まれるため、多くの残業をしている人は損をしている気分になっている人もいるのではないでしょうか。
業種によっては休日出勤を求められるケースもあるでしょう。ひと月分の給料をもらっているため、このようなケースでも給料は変わりません。
しかし時給制であれば、残業をした分だけ給料がもらえますし、休日出勤をしてもその分は給料として支払われます。これは時給制の大きな魅力でしょう。
また働いた分だけ給料が支払われることで、有休も会社に気兼ねすることなく取得しやすいです。
ただ働いた分だけもらえる時給制では、休日などが増えることで給料が減ることもあり、月給制の安定感が時給制になるとこで失われます。
正社員の月給から時給制への計算方法
今勤めている会社が時給になったら自分はどのくらいの時給になるのか、今の仕事を辞めて時給制の会社に転職を考えている人も、今の月給から時給を計算して転職先との収入の差を計算したいときもあります。
そんな人は月給から時給を求める計算の仕方を知っておきましょう。
時給計算方法は、基礎額を月間平均労働時間で割ります。基礎額は給料から通勤手当や家族手当などを引いた額です。
平均労働時間は(年間の日数-年間休日合計日数)÷12ヶ月×1日の所定労働時間で求めることができます。
正社員が時給制ならバイトと変わらないの
正社員になっても時給制ではバイトと変わらないのでは、どっちがいいのかと思う人もいるかもしれません。
短期労働者と同じ待遇なら、責任のない仕事の方が良いと考える人もいるでしょう。
しかし正社員なら有休が付与され、時給制であることで休暇が取得しやすいですし、福利厚生の充実、ボーナスがもらえるなどのメリットがあります。
またバイトと正社員とでは社会的信用も違いますし、正社員であればよほどのことがない限りはクビになることもなく、これは大きな違いです。
収入による安定感は失われるかもしれませんが、仕事を長く続けられるという安心感や安定感は失われることがありません。
バイトと同じ時給制だからといって、正社員の待遇の良さは変わることはないでしょう。
そもそも正社員を時給制にするのは法律的に大丈夫?
そもそも正社員の時給制は法律的にどうなのかと疑問を感じる人もいるのではないでしょうか。
短期労働者と比べて、給料も待遇も良い正社員の給料を会社都合で時給制にするのは違法ではないかと感じる人もいるでしょう。
しかし、労働基準法では従業員に対しての区分がありません。
最低賃金が法律上問題なければ、従業員への支払いは雇用形態にかかわらずどのような支給方法でもかまわないということです。
そのため、正社員を時給制にしても法律上では問題ありません。
まとめ
正社員が月給ではなく時給になることでメリットもありますが、デメリットと感じる部分も多いです。
これから就職を考えている人は、時給制のメリット・デメリットをよく確認する必要があります。
正社員でもプライベートを充実させたい、自分の頑張りによって収入を得たいと考えるなら時給制の企業の方が良いでしょう。
やはり正社員として働くなら安定した収入を得たいと考えるなら月給制の企業を選ぶべきです。
時給制の企業と月給制の企業があることで、自分の希望するライフスタイルに合った企業選びをすることができて、充実した時間も過ごせるでしょう。