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煩悩の数は108?!煩悩の意味を知って幸せになろう

Buddah

煩悩の数は108もあると言われ、本当なのかと気になりますが、理由はいくつかあります。

煩悩のことをよく知ることで、苦しみからも解放されて幸せになることもできます。

ここでは、煩悩について紹介していますので、苦しみが解放されるきっかけもすぐに得ることができるでしょう。

 


煩悩の数は108?

煩悩とは、心身を煩わせ、苦しみや悩ませる感情のことで、この煩悩の数は108もあります。

これだけあると、内訳が分からない、本当にそれぞれ意味が違う煩悩なのかと気になる人もいるでしょう。

仏教の教えでは、眼、耳、鼻、舌、身、意と、人が感じる器官があり、この6つの器官には、好、悪、平の状態があるとされ、6×3=18です。

そして、煩悩でも綺麗な「浄」、汚い「染」の2種類あり、さらには「前世」、「現世」、「来世」があります。

18の煩悩に2をかけて36通り、さらに三世をかけることで108の煩悩になります。

12月31日になると除夜の鐘をつきますが、これは煩悩を除くために108回つくそうです。

 


煩悩の数が108とされるのはその他の由来がある

人間の悪い心を指す十纏、説一切有部が煩悩として表現している九十八随眠を合わせて108の煩悩とされる由来もあります。

釈迦の死後、仏教は20部派に分裂し、その一派である説一切有部は、伝統的に煩悩を九十八随眠と表現しています。

邪気や邪教などの誘導で起こる煩悩を見惑、先天的な煩悩を修惑とされます。

仏教では、欲界、色界、無色界の三界があるとされ、欲界には32、色界と無色界には各28の見惑があるとされ、計88あります。

その88の見惑に10の修惑を加えたのが九十八随眠です。そして、人間の悪い心を指す十纏の10を加えると108になります。

その他にも、仏教からきている「四苦八苦」の言葉からとする説です。

人には8種の苦しみがあるという意味の言葉ですが、四苦と八苦に別けて足すと、4×9=36、8×9=72、36+72=108で、108の煩悩があるという考え方です。

 


数珠の珠は煩悩の数?

略式の数珠もありますが、正式な数珠は108の珠で作られます。

一つひとつの珠が煩悩をつかさどる仏とされ、身につけている人の煩悩を仏様が引き受けてくれます。

数珠の紐が切れると不吉と感じてしまいますが、これは仏様が煩悩を引き受けてくれたことで、煩悩との縁が切れたと考えるので吉兆です。

 


煩悩の数は108ですが根源は三つ

煩悩の根源は三毒と言われ、「貪」、「瞋」、「痴」の三つです。

「貪」は「欲深く、必要以上に求める心」、「瞋」は「自己中心的で、怒りや憎しみ、妬む心」、「痴」は「実体のないモノを真実だと思い込む、おろかさや無知」とされ、仏教では三毒と呼びます。

108もあると分かりにくいですが、三つの煩悩であれば分かりやすいです。

 


煩悩の数は108もあるけど人はすべて消せるの?

人の煩悩はとても多いですが、これらの煩悩さえなくなれば人は幸せになれると思っている人もいるかもしれません。

煩悩は「悪」と考える人も多いですが「善」でもあります。人は煩悩の塊で、煩悩があるからこそ幸せを感じます。

人が努力するのは、「もっとお金持ちになりたい」、「自分を評価されたい」など、欲があるからこそ努力をすることができます。そして、その目標が達成できれば幸せな気持にもなれます。

この欲がなければ、人は努力もせず、何もできない人にもなってしまうでしょう。

今あなたが苦しんでいるとすれば、その原因は周りの人だけでなく自分にも原因があります。

いじめられている人は、いじめている人にも原因がありますが、いじめを受けている人にもいじめられる理由があります。

いじめている人の問題は、その人にしか解消できませんが、自分の問題は自分で解消することが可能です。

人は煩悩の塊なのでなくすことは不可能ですが、この煩悩も良い方向に活かせれば、人を幸せにもしてくれます。

自分がどんな煩悩で苦しんでいるかを考えて、その煩悩が良い方向に活かせれば苦しみからも解放されるでしょう。

 


まとめ

煩悩は108もあり、その理由はいくつかありますが、その根源は「貪」、「瞋」、「痴」の三毒とも言われます。

ただ、人は煩悩の塊なので、なくすことは不可能でしょう。誰にでもある煩悩が正しい方向に向かえば幸せを感じることもできます。

煩悩のことをよく理解することで、今苦しんでいる人も自分や周りの人を幸せにすることができるでしょう。



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