ピーマンとパプリカの違いがよくわからない人も多いですが、特徴をよく知ることで見分けることができます。
違いを知れば、子供のピーマン嫌いも改善できるかもしれません。
ここでは、この2つの野菜の違いを紹介していますので、疑問や悩みもすぐに解消できるでしょう。
パプリカとピーマンでは品種に違いがあるの?
ピーマンとパプリカは、名前が違うことから品種に違いがあるのではと思う人もいるでしょう。
どちらもナス科のトウガラシ属の植物で同じ品種です。そのため、見た目もよく似ています。
同じ品種なのに、なぜ名前が違うのかと思ってしまいますが、輸入量が多かったオランダでは、ピーマンという意味のあるパプリカという言葉を使っていたことから、この名前が広まったとされています。
ピーマンとパプリカとの色と味の違いはあるの?
一般的には、カラーはピーマンよりもパプリカの方が豊富で、苦味もないと思っている人もいるでしょうが、大きな違いはありません。
ピーマンの収穫をするときには、完熟する前に摘み取っているために緑色をしているだけで、熟せば黄色、オレンジ、赤へと変色します。
緑色では、青臭さや苦味を感じますが、完熟している赤色であれば甘みも感じることから、色と味ではそれほどの差はないと言えるでしょう。
ピーマンとパプリカの違いを簡単に見分ける方法とは
この2つの野菜は同じ品種でもあることから、見分ける方法はないのかと思ってしまいますが、見分けるポイントが厚みと形です。
パプリカは、実に厚みがあり、ふっくらとした形をしています。ピーマンは実が薄く細長い形をしているのが特徴です。
どちらも同じ品種のため明確な定義はありませんが、これらの方法で見上げると分かりやすいでしょう。
栄養面では含まれている成分はほぼ同じですが、含有量に違いがあり、ビタミンCやベータカロテンは、パプリカの方が倍くらい含まれていると言われています。
ピーマンやパプリカは色で栄養にも違いがある
色の違いは完熟具合の違いだけでなく、成分の含有量も異なるようです。
赤ピーマンはパプリカのように栄養豊富で、緑ピーマンと比較すると成分の含有量が違い、100gあたりの栄養成分を比較すると、赤色はエネルギーが30kcalに対し、緑色は22kcalです。
ビタミンCやベータカロテンにも大きな違いがあり、赤色はベータカロテンが1100μg、ビタミンCが170mgです。緑色は、ベータカロテンが400μg、ビタミンCは76mgしか含まれていません。
赤い色素には唐辛子と同じ色素が含まれ、この色素はカプサイシンと呼ばれます。この成分はベータカロテンよりも高い抗酸化作用があることで知られています。
黄色には美白効果のあるビタミンCや肌の老化を防ぐルテインが含まれています。
オレンジ色は、赤色と黄色の成分が含まれているとされ、どちらの成分もしっかりと摂取したい人におすすめです。
このように、色によって使い分けをすることで、目的に合った成分も摂取しやすくなります。
好き嫌いもピーマンとパプリカによって違いがある
緑色は、炒め物なのでも良く使われて美味しい食材なのですが、子供には人気がない野菜でもあります。
人気がない理由が、青臭さや苦さなどの味や臭いにあるようです。これは、未成熟の状態で摘み取っているためで、完熟したパプリカなら子供でも美味しく食べることができるでしょう。
子供は一度嫌いなイメージがついてしまうとなかなか食べることができません。
そのため、初めて食べさせる時には、パプリカを使用して悪いイメージを持たせないことも大切です。
すでに嫌いな子でも、赤色を使った美味しい料理を食べることで悪いイメージもなくなって緑色でも食べられるようになるかもしれません。
まとめ
ピーマンとパプリカは同じ品種で、どちらも色や味に違いはありません。
販売されているモノの色や味の違いは、摘み取る時期が異なるためです。
ピーマンでも完熟した状態なら赤くもなりますし、甘い野菜ともなります。
この2つの野菜を見分けるには、厚みと形で判断すると良いでしょう。
緑のモノは、摘み取る時期が早いために栄養成分の含有量も少なく、一般的には完熟した時に摘み取るパプリカの方が栄養成分の含有量は多いです。
子供にとってピーマンは嫌われ者の野菜ですが、甘みのある赤色を選ぶことで好きになるかもしれません。
違いを知ることで、家族に喜ばれる美味しい料理を作るきっかけにもなり、楽しい食事ができるでしょう。