出産を控えている妊婦の方は産後のことまで頭が回らず、いざ出産すると「家事はいつから始められるのか?どのくらいやって良いのか?」わからないとお悩みの方も多いと思います。
実は、産後はしっかり回復に努めないと後陣痛が酷くなったり、筋肉が元の状態に戻らなかったりと悪影響があり、回復が遅れる原因にもなります。
産後1ヶ月は赤ちゃんのお世話と自分の体の回復のことを第一に考え、無理せずパパや両親に頼るのが一番の解決方法です。
この記事では、産後いつから、どの程度の家事を行って良いのかをご紹介いたします。
産後の理想の生活スタイルを知っておくことで、家事・育児・仕事に早期復帰することができます。
産後に利用すると便利なサービスもあるので、知っておくと産後の生活をよりラクに過ごせるようになります。
産後の家事はどう進めれば良い?
最適な産後の生活スタイルを知っておくことで、体に負担をかけずに早い回復が望めます。
産後1〜2週間は赤ちゃんのお世話と自分の体のケアのことだけを考え、家事を開始するのは産後3週目からにするのが適切です。
真面目なママほど、「家事は私がやらないと」と思ってしまうものですが、産後すぐは赤ちゃんと自分の体のことを考えることが一番大切です。
産後3週目から家事を再開するといっても、今まで通りの家事をこなすのはまだ先の話です。まずは体に負担の少ない簡単なことから始めましょう。
- 洗濯物をたたむ
- 食器を拭く
- 軽くモップがけ
- テーブルなどの簡単な拭き掃除
などの軽めの家事が好ましいです。
産後4週目からは、力仕事以外は今まで通りの家事を少ししずつこなして大丈夫です。体を動かす雑巾掛けなどは避けたほうが良いですが、掃除機をかける程度は問題ありません。
あくまで、疲労感を感じない程度で行うのが絶対条件です。疲労感を感じたらすぐに休むようにしてください。
少しずつ家事の幅を広げていき、1ヶ月検診で異常がなければ出産前と同様の家事を行うことができるようになります。
それでも妊娠前の体に完全に戻るのには6〜8週間かかると言われています。1ヶ月検診で異常がなくても、疲労感を感じたらすぐに休むようにしましょう。
産後の家事で無理をするとどんな悪影響がある?
産後の家事で無理をすると体に悪影響がおき、回復が遅れる原因にもなります。最近では、割と早くから家事をし始める方がいますが、ママの体のことを考えるとよくありません。
どんな悪影響があるか知っておくことで、体を休めるのには重要な意味があることを理解することができます。
妊娠前の体の状態に戻るには6〜8週間かかると言われていて、この期間は無理をせず体を休ませる必要があります。
この期間に無理をしてしまうと、多くの悪影響がおこりえます。
- 出産後すぐに、妊娠で広がった子宮が収縮を始め、この時に痛みを伴います。これを後陣痛と言いますが、無理をすることで後陣痛がひどくなることがあります。
- 産後の骨盤は3〜4ヶ月ほど不安定なままです。産後すぐに家事などで重いものを持つと腹部に圧力がかかってしまい、慢性的に腰痛、股関節痛、尿漏れ、下半身太りに悩まされることになってしまう場合があります。
- 産後はホルモンバランスの乱れの影響から精神的にも落ち込んだり、赤ちゃん中心の生活で疲労も蓄積されやすくストレスも溜まりやすい時期です。そんな中で無理をすると「産後うつ」になってしまう原因にもなります。
このように産後に無理をすると多くの悪影響がおこる可能性があるため、体を休める大切さを理解しておくことも重要です。
産後の家事ができない期間の最適な対策は?
家事ができない1〜2週間はパパや両親など家族の協力を得るのが一番の解決策です。
出産後の家事ができない1〜2週間はパパや両親に可能な限り甘えてしまいましょう。
里帰り出産をした場合や実家が近く家に来てもらえるようなら両親を頼りましょう。
里帰り出産をしない、実家が近くない場合は、何よりパパの協力が必要不可欠です。お仕事で難しいところもありますが、できる限り協力してもらうように話し合うようにしましょう。
中には両親に「甘えすぎ」なんていう人もいるようですが、出産後すぐは何より体を休ませることが重要です。「甘えずぎ」ということはありません。
ただし、産後急に言われたのでは家族も対応できないこともあります。両親の協力を得たい場合は、事前に頼んでおくことも忘れないようにしましょう。
産後の家事は家事代行サービスを利用しよう
どうしてもパパや両親の協力を得るのが難しい方には家事代行サービスもあるので、利用するのがオススメです。
家事代行サービスといっても家事を代わりにしてくれるものだけでなく、食事作りから掃除、おむつ替えや授乳の補助をしてくれるものまで初心者ママには大変嬉しいサービスがあります。
また、幼稚園や保育園の送迎をしてくれるなど、お子さんが二人目のママにも嬉しいサービスもあり、うまく利用することでママの体への負担を減らすことができます。
自治体によっては産後のサポートサービスの補助金を出してくれるといったところもあるため、自分の住んでいる地域にはどんなものがあるか事前に調べておくと良いでしょう。
産後の家事を上手に乗り切るテクニック
産後の家事を上手に乗り切るテクニックをご紹介します。知っておくことで産後の生活をよりラクにしてくれます。
食材などの買い物はネットスーパーを利用する。
どこのサイトが利用しやすいか、冷凍食品や惣菜など、どこのものが良いか出産前から比較して決めておくことで産後の買い物がよりラクになります。
料理は鍋や煮物を多くする。
鍋や煮込み料理などは多少目を離していても大丈夫ですので、料理をしているは子どもの様子を見れないといった心配もなくなります。
おかずはまとめて大量に作っておく
おかずは一度に大量に作り、冷凍保存しておくのがオススメです。作り置きしておけば、後は温めるだけですので毎食作るよりも体への負担も軽減されます。
細かなテクニックをうまく利用し、ママの体への負担を減らすように心がけましょう。
まとめ
- 産後は赤ちゃんとママの体を第一に考え、無理をせずに家事を行い、少しづつできることを増やしていく。
- 産後の家事で無理をすると慢性的な悪影響が生じる。
- 出産後、1〜2週間は家族にサポートしてもらうのが最適な対策。
- 産後の家事は代行サービスをうまく利用するとよりラクになる。
- 産後の家事はラクになるテクニックを知ることでうまく乗り切ることができる。
産後は何よりも赤ちゃんとママの体のことを考えるのが一番大切です。無地をせず産後の体を労わりましょう。
家族の助けやサービスなども適度に利用し産後の生活を上手に過ごしてください。