結婚や転職等で相手の状態が変わると、年賀状を連名で書くことになるケースも増えてきます。一般的なやりとりではあまり使わないので、いまいち書き方がわからない人も多いのではないでしょうか。
連名は文字通り名前を並べて書く書き方です。勿論書き方にはきちんとした決まりがあるので、ただ順番に人の名前を書いたりしただけだと、思わぬ失礼な書き方をしているかもしれません。
そんな心配をしなくてもいいように、今回は年賀状の連名について、正しい書き方とNGな書き方について解説します。年に一度のイベントで失敗しないよう、これから年賀状を書き出す人は、一度目を通してください。
年賀状を連名で書く場面
まず、年賀状の宛名を連名で書く場面は、大まかにこれらが挙げられます。
親戚
基本的に親戚にだす年賀状は、特別な理由がなければ連名で書きます。勿論死別などで独り身の親戚に出す際には連盟にはならないので気を付けてください。
結婚している友人
一人の時と違い、年賀状には夫婦の宛名を書いた方が間違いありません。年賀状の差出人が書いた連名に子供もいれば、三人分の連名を書くこともあります。
会社の複数人宛
会社宛などで何人も対象者がいる場合にも連名を使います。会社宛の人物抜けは大変失礼なので、書き忘れがないか十分確認してください。
年賀状を連名で書くときの順番
恐らく一番悩むのが、連名を書く際の名前の順番でしょう。これは必ず右側に旦那さんの名前を書き、左側に奥さんの名前を書きます。
これは例え自分が奥さんの友人で、旦那さんとは会った事もないような関係性だったとしても変わりません。必ず旦那さんが右で、その後に奥さん、子供などが左側に続きます。
文字のサイズはすべて統一し、バランスが悪くならないよう気を付けましょう。頭を揃えるとバランスがとりやすいです。また、それぞれの人物に様を必ず入れるのも忘れないでください。
これが連名の書き方の基本的なルールです。細かい決まりではないので、これに従ってさえいれば大きくマナーに違反することはないでしょう。
連名で年賀状が送られて来たら連名で書くべき?
結婚した友人などから、連名の年賀状が送られてくることがあります。こちらはパートナーの事を全く知りませんが、その時もこちらは連名で返した方がいいのでしょうか。
基本的に、連名で来たのであれば連名で返した方が間違いはありません。ですが、会った事も離したこともない人を一緒にして宛名に書くのに抵抗がある人もいる事でしょう。
その場合は友人のみの宛名で送っても問題ありません。友人宛に出してもマナー違反という訳ではないので、安心してください。ただし、本文にはパートナーを気遣う一言があると、相手も喜んでくれるはずです。
年賀状の連名でアウトな書き方
続いて、やってはいけない連名のNGな書き方を紹介します。うっかり書いてしまわないよう十分注意してください。
様を一つだけにする
連名で名前を書き、その中間に様を付ける書き方はNGです。たとえ面倒でも、一人ひとり敬称を付けてください。
縦書きにする
年賀状の宛名は必ずふたり横に並べて書くものです。点等で区切って上下に分けて書く書き方は、マナーに反するばかりか読みずらくもありますので、絶対に控えてください。
奥さんの名前が一番右
例え奥さん側の知り合いであっても、連名の一番右側は旦那さんの場所です。同様に夫婦の間に子供の名前が挟まる事もありませんので、必ず右から、夫、妻、子供や老夫婦、の並びを徹底してください。
年賀状を書いてやり取りする人はこういったマナーにも詳しい人が多いので、必ず間違えて書かないよう見直しは徹底しましょう。
では最後に、相手が大勢いて年賀状には宛名が書ききれないときの方法について解説します。
数が多すぎる時の年賀状の連名の書き方
連名は一人一人書いて敬称を付けるとはいっても、さすがに大家族相手では全員分の名前が入りきりません。かといって書く名前を厳選してはお互い気持ちの良いものではないでしょう。
ですからその場合には、「△△家御一同様」といった具合で全員分まとめてしまいましょう。この書き方であれば相手に失礼を与える事なく、全員分を宛名に含める事ができます。
文字数が多くなりがちなので、バランスには十分注視てください。また、長くなったからと二列に分けてしまうのはあまり好ましくないので、なるべく一列で収まるよう大きさを調節してください。
まとめ
年賀状は、親戚や結婚した友人、会社相手の場合には連名で書くのが一般的です。
ただし結婚した友人相手の場合、相手の事をよく知らない事もあるので、その場合は友人だけの宛名で出しても問題ありません。
連名を書くときは、旦那さんを一番右に書き、次に奥さん、続いて子供や老夫婦の順番になります。あまりにたくさんいて書ききれないときは、「△△家御一同様」という形で書くとよいです。
両者の間に様を書いたり、縦書きにしたりするのはマナー違反なので控えましょう。特にマナーの悪い年賀状は失礼に当たるだけでなく読みにくい場合も多いので気を付けてください。
連名と言っても特別難しいルールがあるわけではなく、基本的には順番に気を付ければいいだけの場合がほとんどです。何度か書いてみれば、すぐに慣れてすらすらと書けるようになるはずです。
今回紹介した書き方やNG集を参考に、正しい連名の書き方をマスターしてください。ちゃんと覚える事ができれば、年賀状を書くのも苦ではなくなるはずです。