ローストビーフの生焼けだと食中毒が心配ですが、正しい知識を身につけることが大切です。
正しい知識を身につけていれば、食中毒の不安も解消できます。
ここでは、生焼きかどうかを見極める方法や再加熱の方法、自宅で作る時に生焼けにならないためのコツなどを紹介していますので、悩みや疑問もすぐに解消できるでしょう。
ローストビーフは生焼け?生かどうかは温度や色で見分ける
ローストビーフは、内側がまだ赤いと生焼けと思ってしまいますが、生かどうかを判断するには、ロゼの状態になっているかで判断をします。
この料理は、表面は香ばしく焼き上げて、内側はロゼと呼ばれる状態にして仕上げます。
ロゼとは、タンパク質だけが固まり、血は固まっていない状態です。
生かロゼかどうかを判断するための方法の一つとして、内部の温度で判断する方法があります。
料理用の温度計を使っても良いですし、金串を突き刺して10秒程度待ち、その竹串を唇に当てて温かいか冷たいかで判断する方法もあります。
温度計で測る場合には54℃~57℃ならロゼの状態で、60℃を超えると焼き過ぎです。
その他にも、切って断面が薄いピンク色をしていればロゼと判断できます。
ロゼの状態では、血が固まっていないので、切った直後はピンク色でも時間経過をすれば血や肉に含まれるヘモグロビンが空気中の酸素に反応して赤く変色します。
そのため色で判断する時には切った直後の色で判断することが大切です。
ローストビーフが生焼けの状態で食べても大丈夫?
生で食べてしまった時には、食中毒を引き起こすのではと心配になります。
しかし、牛肉は豚肉とは違って肉内部に菌はないとされているので、表面をしっかりと焼くことで食中毒の危険性はないとされています。
また、豚肉には、人が食べると食中毒の原因となる寄生虫がいますが、牛肉には人に害を及ぼすような寄生虫がいないとされ、生で食べても食中毒の危険性はほぼないでしょう。
ローストビーフが生焼けだった時の再加熱の方法
牛肉は食中毒の心配は少ないですが、それでもしっかりと火は通したい、生焼毛だった時の対処法を知りたいと考えている人もいるでしょう。
再加熱の方法には、
- 湯煎
- フライパンで蒸し焼き
- 電子レンジで加熱
- 炊飯器の保温機能を活用する
などの方法があります。
ラップに包んでジップロックのような袋に入れて湯煎をする、炊飯器の保温機能を使って火を通す方法があります。
炊飯器は多くの家庭にある調理機器で、ローストビーフを入れるだけで手軽にできてしっかりと火を通すことができるので、食中毒が心配な人にはおすすめです。
フライパンを使って弱火で5分蒸し焼きにするのも良いですし、電子レンジで両面を10秒ずつ加熱するのも良い方法です。
肉の塊を常温に戻してから焼くことでローストビーフの生焼けも軽減
企業や専門店などで作ったものならプロが作っているので安心なのですが、自宅で作ると上手く作れない、少し不安と感じる人もいるでしょう。
生焼けになる原因の一つとして肉の塊が常温になっていないことが挙げられます。肉の塊を購入すると冷蔵庫で保存しますが、そんな冷たい牛肉をそのまま調理に使っていたのでは火が通りにくいです。
1~2時間、冷蔵庫の外に出しておくことで常温になるので、それから調理をすれば上手く作れるようになるでしょう。
ローストビーフの生焼け対策では余熱時間が重要
作る時は、しっかりと表面をフライパンで焼いて、その後に湯煎をしたりオーブンでローストしたりして薄く切るという工程があります。
ここで重要なポイントになるのが、湯煎やオーブンでローストしたあとの余熱時間です。
余熱によってしっかりと中心部まで火が通り、生焼けを防ぐことができます。
湯煎やオーブンでローストした後は、すぐに切るのではなくて余熱でしっかりと中まで火を通すようにしましょう。
まとめ
生の状態かロゼかを見極めるには、金串や温度計、断面の色などの判断方法があります。
牛肉には、表面にしか菌がいない、人に害を及ぼすような寄生虫もいないとされていることから生で食べても食中毒の心配は少ないでしょう。
しっかりと火を通したいのであれば再加熱をします。
自宅で作る時には、冷蔵庫から肉の塊を取り出してすぐ使うのではなくて、常温に戻してから使う、余熱でしっかりと中まで火を通すことが大切です。
正しい知識を身につけることで、安心して食べることができます。