お盆は地獄の釜が開くと言われ、不安を感じますが、しっかりと意味を理解しておくことが大切です。
意味を理解することで、良いお盆を迎えることにもつながります。
ここでは、言葉の意味、どんなことが起こるのか、やってはいけないことなどについて紹介していますので、悩みや疑問もすぐに解消できるでしょう。
お盆に「地獄の釜の蓋が開く」と言われる意味
お盆に地獄の釜が開くと聞いたことがあるけど、どんな意味なのかと思う人もいるでしょう。ネットでも、この言葉の意味を質問している人もいます。
地獄にも休みがあり、その休みがお盆の16日とお正月です。
地獄でも休みなので、この世の中も休むのが当然という意味で使われます。
地獄の釜のふた開くとどうなるの?
お盆に地獄の蓋が開くとどうなるのかと不安を感じる人もいるかもしれません。
地獄の窯・釜の蓋が開くと、地獄に落ちたご先祖様もこの世に帰ってくることができるようになります。
地獄には、かまゆで地獄、火あぶり地獄、針地獄、火の車地獄などがあるとされていますが、この時期はそんな地獄から解放されてこの世に帰ってくることができます。
ただ、この世に戻ってこられるのは期限付きで、16日の送り火の後すぐに戻ってくれば減刑、戻ってこなければ極刑とされるようです。
お盆に迎え火を焚くのは、ご先祖様が家に迷わず戻ってこられるように目印とするためです。
地獄の釜の蓋が開くと良くないことが起こる?
地獄の蓋が開く時期は、良くないことが起こりやすいとも言われています。
お盆は、ご先祖様を迎えるために迎え火を焚いたり、食事や果物などを供える、お坊さんを呼んでお経をあげてもらったりする家もあります。
また、この時は子孫だけでなく、他のご先祖とも触れ合えるチャンスです。他のご先祖と話をすることで自分の過ちに気づき、減刑されたり、地獄から出られたりする機会を得ることにもなります。
しかし、迎え火を焚いていないなど、ご先祖様を迎えない家では、ご先祖様は帰る場所が分からず、この世をさまようことにもなってしまいます。
また、子孫から迎えられなかったご先祖様は地獄にも帰りにくく、このように悪影響を及ぼすこともあると言われています。
地獄の釜のふたが開く時にやってはいけないことはあるの?
一般的にこの時期は、海に行くと深いところに引きずり込むので避ける、お祝い事や引っ越しは避けるのが良いとされています。
16日は、地獄から出てきた人が帰る時でもあり、このタイミングで海に行くと一緒にあの世に連れていかれてしまうと言われています。
また、ご先祖様の供養をする時なのにお祝い事や引っ越しをしてしまうと、供養が怠りがちなので避けるのが良いとされているようです。
その他にも、この時はむやみな殺生をしないことも大切です。これは、ご先祖様は虫などに乗って帰るとも言われているためです。
お盆に海に入って行けない理由は地獄の釜の蓋が開くこと以外にも理由があった
お盆は海に入らない方が良いとされる理由には、クラゲが多く発生する、潮の流れが変わる、土用波が関係しているようです。
この時期は海水温が高くなるのでクラゲが多く発生しやすいですし、潮の流れが変わるタイミングでもあることから、この波に乗って普段見ないようなクラゲもやってきます。
また、台風によって突然大波になる「土用波」にも注意が必要なことから、海に入ってはいけないと言われているようです。
まとめ
「地獄の窯の蓋が開く」は、地獄も休みなのでこの世も休んでも当然という意味で、地獄に落ちたご先祖様も帰ってくる時期でもあります。
この時期は、子孫が迎えないとこの世でさまよってしまい、悪い影響を与えることもあるようです。
海に入ってはいけない、お祝い事や引っ越しも避けるべきとされる時期ですが、これには海にクラゲが増えるから、忙しいと供養を怠るからという理由があるようです。