腕時計の電池交換について、ソーラー腕時計なら費用も掛からないし便利だと考える人は多いでしょう。実際ソーラー電池であれば自動で充電されるので、電池交換の必要性はないと思いがちです。
しかし、実はソーラー腕時計であっても電池交換を迫られる場面は存在します。むしろ簡単には替えられない分、普通の腕時計より手間も費用も掛かる場合が多いのです。
では、普通の腕時計で電池交換をする場合とどちらがお得になるのでしょうか。今回は、ソーラー腕時計の電池交換のタイミングと、電池交換に必要な費用について紹介します。
通常の腕時計の電池交換にかかる費用も合わせて紹介しますので、これから腕時計の購入を考えている人は参考にしてください。
電池交換の費用が心配な人にお勧めなソーラー腕時計
腕時計を使っている最中に電池が切れては困りますし、電池交換もお金がかかって手間がかかります。そんな人にお勧めなのが、ソーラー電池で半永久的に使用できるソーラー腕時計です。
ソーラー電池とは太陽光を電池に変換するシステムの事で、エコ・ドライブとも呼ばれています。腕時計を太陽の光に充てる事で本体の充電が可能になるので、電池を交換せずとも使い続ける事が出来るという訳です。
それだけハイテクながら、モデルや型番によっては普通の腕時計と大差ない価格で購入できます。さすがにブランド品のソーラー電池付き電波時計は値段も張りますが、安価な商品も着実に増え続けています。
これらの理由から、電池交換を惜しむ人がソーラー腕時計を購入するケースが増えています。では参考までに、通常の腕時計の電池を交換しようと思ったらいくらかかるか見てみましょう。
ソーラー腕時計以外が電池交換にかかる費用
電池交換の価格は、時計のモデルや交換する場所で大きく異なります。当然高い時計程費用が高くなるのですが、場所については大きく分けて以下の3か所で交換が可能です。
近所の時計屋さん
近くにある時計屋さんに腕時計をもっていくことで、電池交換をしてくれます。相場はおよそ1,000~3,000円が一般的で、高級ブランドや海外の時計はさらにお金がかかります。
多少値は張りますが、プロが行う作業なので安心して任せられるのがメリットです。
メーカー対応
腕時計のメーカーに直接お願いする事でも電池交換は可能です。相場は6,000円前後
とやや高額ですが、これは電池交換だけでなく細部のチェックやメンテナンスも同時に行うからです。
今の時計に愛着があって出来るだけ長く使っていきたいのであれば、費用を惜しまずメーカーにお願いするのが確実です。
ホームセンター
特殊な時計を除き、電池交換だけなら近所のホームセンターなどでも取り扱っています。価格は1,000円未満とダントツに安く、費用に拘る人にはお勧めです。
ただし、相手も本職ではないので電池交換以上の事はできませんし、万が一の時に対応することもできません。大事な時計であれば、なるべくしっかりしたところで交換してもらった方がいいでしょう。
程度の差はありますが、通常の腕時計であれば電池交換のたびに上記の出費が必要になります。では、ソーラー腕時計であればこの費用を完全に抑える事ができるのでしょうか?
ソーラー腕時計なら電池交換の費用は不要?
結論から言うと、ソーラー電池であっても電池を交換しなければいけない場面はあります。理由は、充電によって電力は半永久的に供給されるものの、電池そのものには寿命があるからです。
ソーラー電池と言えど消耗品であるので、繰り返し充電するうちに充電量が減っていきますし、消耗で故障してしまう事もあります。こうなったら電池を変えるしかないのです。
一般的に、ソーラー電池の寿命は5年と言われています。一般的な電池が2年前後なので電池の持続力としてはトップクラスと言えますが、肝心の交換費用についてはどうなのでしょうか?
ソーラー腕時計の電池交換にかかる費用
まず大前提として、ソーラー電池はメーカー対応での交換しか行えません。上記で紹介した安い方法は使えませんし、自力で交換することも不可能ではありませんがリスクが高く危険です。
理由は、ソーラー電池が一般販売されていないのでメーカーでしか電池交換が行えないからです。必然的にソーラー電池の交換はメーカー交換の価格になってしまいます。
価格としては通常の腕時計と同様6,000円前後の出費が見込まれます。腕時計がセイコーやalba等の高級ブランドの場合や海外産の場合は一万円オーバーの可能性もあります。
また、メーカーでチェックした際に他の部品が消耗している場合には、分解修理(オーバーホール)等の処置も必要になります。その際の出費は通常の電池交換の倍以上は覚悟しなくてはなりません。
このようにソーラー電池の交換には通常の電池と同等以上の費用が掛かります。交換頻度が高くないとはいえ、その分一度の出費は通常の腕時計よりも高くなってしまいがちなのです。
ソーラー腕時計でも電池交換の費用が安くなるとは限らない
結局のところ、ソーラー腕時計が一番電池交換の費用が掛からないわけではありません。本当に安く済ませようと思ったら、安い腕時計を使ってホームセンターで交換してもらうのが一番格安です。
ですが、ある程度のブランド物であれば交換もしっかり行わないといけないため、ソーラー電池とほぼ同等の費用が掛かります。その際は、交換期間の差でソーラー電池に軍配が上がるでしょう。
また、ソーラー電池の寿命は5年と言いましたが、勿論環境次第でそれ以上動く事も多いです。中には10年以上動き続けるものもあるので、そのような場合には交換費用を大きく抑えられます。
ですから、時計の値段に拘らないのであれば通常の物を買って格安で交換してもらった方が安く、ブランド品を買うのであればソーラー電池の物を選んだほうが最終的にお得になるといえるでしょう。
まとめ
腕時計の電池交換の費用を抑えたい人がよく買うソーラー腕時計ですが、全く電池交換の費用が掛からないわけではありません。いずれはソーラー電池そのものが寿命を迎えるので、その時は電池交換が必要になります。
通常の時計の電池交換の値段は1,000円未満から6,000円程度と大きくばらつきがあります。しかしソーラー電池はメーカー交換にしか対応していないので、必然的に最も費用が掛かる交換方法になります。
腕時計に拘らないのであれば、普通のものを買って格安で交換してもらった方が安上がりです。逆に、ブランド物に拘るのであれば、どの道電池交換に費用が掛かるのでソーラー電池のものを買った方がお得と言えます。
近年はソーラー電池の寿命も進歩してきて、10年程度であれば無交換で済む場合も多々あります。これから長く使っていく腕時計であれば、ソーラー電池の物を選んだほうが交換の費用を抑える事ができるでしょう。