結婚をすると確定申告は旧姓のままでいいのかと悩みますが、この悩みの解消法は意外に簡単です。
結婚では苗字が変わるので様々な手続きが必要になり面倒と感じてしまいますが、対応方法を知ることで悩みや不安を軽減できるでしょう。
ここでは、旧姓と新姓のどちらで申告するのか、苗字変更でするべき手続きなどについて解説します。
すぐに読める内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。
確定申告時期に籍を入れると前年の源泉徴収が旧姓なので悩む
旧姓から新姓になることで税務署への申告になると悩む人も多いようです。
確定申告時期は2月中旬から3月中旬ですが、1月に籍を入れたとすれば、源泉徴収票の氏名は旧姓のままで、前の姓で税務署に申告するのか、新姓でもいいのかと悩んでしまいます。
確定申告は旧姓・新姓どちらで申告するの?
税務署への申告で迷った時には、税理士のような専門家に相談するのが良いのですが相談料の金額が気になります。
苗字が変わってから申告されることは税務署ではよくあることで、源泉徴収票が前の姓でも良いでしょう。申告書には提出日での氏名や住所を書きます。
税務署に出す書類は新姓で書きますが、後で確認連絡が入ることもあるので、鉛筆なので、いつ籍を入れて氏名や住所が変わったのかを書いておくと丁寧です。
書き方としては「〇月〇日に入籍して改姓しました」といった内容で良いでしょう。
税務署への申告で、苗字変更時に特別な届け出は必要がありませんが、転居によって納税地が変わる場合には「所得税・消費税の納税地の異動に関する届出手続」を提出します。
手続きを済ませていないと生命保険料控除証明書に旧姓が記載され、住所は前の住所で送られます。
籍を入れる時には女性が苗字を変えるケースが多いですが、保険会社への氏名変更を済ませていないことで年末調整での控除申請で悩む人も多いようです。
年末調整では、戸籍抄本や住民票などの姓が変わったことが分かる書類を添付すると安心です。
確定申告以外で旧姓ではなく新姓に変えるべきこととは
苗字が変わることで困ることは、税務署への申告時だけではありません。
領収書には今まで使っていた名前を書くべきなのか悩んでしまう人もいるようですが、領収書や明細書では前の姓のままで仕事をしている女性も多いです。
しかし、マイナンバーカードまたは通知カード、社会保険、銀行口座、クレジットカード、免許証、携帯電話、パスポート、保険などは手続きが必要です。
姓が違うことで困ることも多いので、籍を入れた後は速やかに変更手続きを済ませるようにしましょう。
確定申告での納税は旧姓のままでは口座振替をしてもらえない
納税では、税務署に行って現金で支払う方法やコンビニ払いなどもできますが、振替納税制度を利用している人がほとんどでしょう。
この納税方法なら自分で納めに行く必要がないのでとても楽です。
しかし、振替口座が前の姓のままでは引き落とし不可となることもあります。引き落としされずそのままにしていると延滞税がかかってしまいます。
還付申告をする場合では、還付金を受け取るための口座名を書く必要もあります。この時には、申告書の氏名と口座名義とが同じ名前である必要があります。
書類は新姓を書けばいいのですが、銀行口座が前の姓のままでは還付金を受け取れないので、姓が変わった時には税務署に書類を提出する前に口座の名義変更を済ませておきましょう。
個人事業をしている人で、屋号を旧姓で事業を行う場合には、振込口座と姓が異なるので、以前の姓で事業をしていることを伝えておくと安心です。
旧姓のままで困る確定申告前に用意しておきたい物とは
籍を入れた後には様々な氏名変更の届け出を済ませることで申告もスムーズに済ませることができるでしょう。
様々な手続きを済ませる前に用意するのが新しい印鑑です。これは届け出を済ませるには必須アイテムでとなります。
この用意を済ませないと届け出をするときに二度手間になりますので。籍を入れた時にはまずは印鑑を用意しましょう。
まとめ
確定申告では、前の姓の書類があっても新姓で記入して、添え書きをするだけで対応することができます。
ただ、姓が変わった時には印鑑を作る、銀行口座や免許証などは早めに変更手続きを済ませた方が良いです。
運転免許証は本人確認書類として使うケースが多く、手続きを済ませておくことで他の手続きもスムーズに済ませることができます。
姓が変われば事務処理では別人と判断され、確定申告以外でも困ることが出てきてしまいます。
手続きが面倒と感じるかもしれませんが、早めに済ませることで悩みや不安が解消されて新婚生活を楽しめるでしょう。