企画の仕事に就きたいと考える人は、企画の仕事を、漠然と製品案を考える仕事だというイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。

そう考えると簡単なように思いますが、世間に受け入れられる案を考えるのは容易ではありません。必要なスキルをもっていなかったり企画向きな性格をしていないととても大変な職種であるといえます。

企画系の仕事に就きたいが、どんな仕事内容なのか、自分に合っているのかと不安に感じる人も多いでしょう。そこで今回は、企画の仕事内容や求めるスキル、向いている人材を紹介していきます。

これから企画の仕事に就きたいと思っている人はぜひ目を通してみて下さい。

企画の仕事に対するイメージ

企画業務を行う部署は、ほとんどの企業に存在しています。企画職の仕事といえば、商品やイベントの案を考える仕事を連想する人が多いのではないでしょうか。

その認識は間違いではありませんが、その案を考えるためには膨大な下準備と分析力が必要になってきます。むしろこの下準備こそが企画業務の根本であり、仕事の良しあしを決定する重要な部分ともいえるのです。

世間に通用する企画を考える仕事なので、求められるも事も自然と多くなります。

では実際の仕事内容はどのようなものなのでしょうか。

企画の仕事内容

前述の通り企画の仕事とは一言でいうと、「新商品や新サービスを立案し、開発すること」です。商品を生み出すものを商品企画と言い、それを売り込むための戦術を生み出すものを営業企画と言います。

商品企画の仕事は、現在の市場動向などを参考に新しい商品やサービスを考え、立案していくことです。多くの場合は、いくつかの案を出してその中から適したものを絞り込む形をとります。

営業企画の仕事は、商品企画によって生まれた商品やサービスをいかに売り込めるかの販売戦略を考える事です。新しく生み出した企画を生かすも殺すも営業企画の戦略にかかっているといえます。

どちらも専門的なスキルを必要とし、誰でも出来るわけではありません。では続いて、企画職に必要なスキルを見ていきましょう。

企画の仕事に必要なスキル

企画業務に携わる人には以下の能力が求められます。

情報収集能力及び分析力

顧客のニーズにあった企画を考えるためには、多くの市場動向や流行りものから情報を集め、分析する能力が必要不可欠です。常にアンテナを張り、最新の情報から次のニーズを分析しなければいけないのです。

発想力・提案力

分析した情報を元に、売れる商品やサービスを生み出す発想力も企画職の必須要素です。今までにないものを思いつく柔軟な発想力と、思いついたことをすぐに発言できる提案力が求められます。

協調性、コミュニケーション能力

企画業務は1人ではできません。多くの人の意見に耳を傾け、大衆にあった内容を検討していく必要があります。他人の意見に反発するのではなく、取り入れた上でより良い案を模索していく協調性が求められるのです。

他にも企画発表のためのパソコンスキルや、企画を落とすためのプレゼン力など、幅広い能力が求められるのが企画職です。では、この職場に向いているのはいったいどんな人材なのでしょうか。

企画の仕事に向いている人

それでは企画の仕事に向いている人とはどんな人なのでしょうか？

考えるのが好きな人

企画業は仕事の大部分を思考が占めています。とにかく考える事が好きで、様々な事に思考を巡らせるのが得意だという人には向いている仕事と言えます。

好奇心の強い人

最新のものに興味を持ち多方面に関心があることは、新しい企画を生み出すうえで大切な事です。狭い世界にとらわれず、広い世界から物事を見る事の出来る人は企画業向きと言えます。

自己主張の強さと協調性を併せ持つ人

企画の仕事ではどんどん自分の意見を発信していかなければいけません。しかし自分の意見をに固執しては周りの意見を吸収できません。自己主張と協調性、どちらも持っていなければ企画業務は務まらないのです。

以上のような人は企画業務に適性があるといえます。あくまで適性があるだけで、スキルが足りているかは別の話なので、適性があるからと、求人サイトでの安易な転職は命取りになります。

実際の所、企画初心者がいきなり企画業務に携わっていくことは可能なのでしょうか？

未経験でも企画の仕事は出来る？

未経験の人間がいきなり企画の仕事をしようと思っても、当然良い企画を思いつくことはできません。まずは以下の行動を参考に、経験と知識を高めましょう。

資格をとる

商品開発士やマーケティング・ビジネス実務検定など、企画業務の基礎を学べる資格はいくつかあります。わかりやすく実力を証明する手段にもなるので、時間をみて獲得を目指しましょう。

ただし仕事によって企画の内容は大きく異なります。仕事内容によってはそちらの専門資格を取ったほうが良い結果を生む場合もあるので注意してください。

現場に出る

実際の市場を知らなければ良い案は出せません。実際の職場では、まず現場で働いて知識をつけてから企画業務に携わるという人は多いです。

時間はかかりますが、ここで覚えたことが全て後々企画を考える際の材料になります。下積みは大切なのでないがしろにしないでください。

これらの経験を通してスキルや知識を学ぶことではじめてより良い企画を考える事が出来るようになるのです。

まとめ

企画業務の大まかな仕事内容は、新しい商品やサービスを生み出すことと、それをどのように販売していくか戦略を練ることの二つです。どちらが欠けていても、ビジネスとして成功はしません。

企画業務には、市場動向を探るための情報収集能力や分析力、柔軟な発想力と周囲の意見を取り込む協調性と多くのスキルが必要です。未経験者はまず現場に出るなどして知識とスキルを身に付けましょう。

求められることは多いですが、その分自分の企画が成功した時の喜びも大きい仕事です。企画業務に興味のある人は、今回紹介した内容を元に自分にもできる仕事か吟味してみてください。