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蚊取り線香は有害?成分と弊害を解説!

肉体的にも精神的にも苦痛を与えてくる蚊に対抗する為に、夏になると蚊取り線香を置く家も多いはずです。確かに蚊には絶大が効果のある煙ですが、人間に対しては影響はないのでしょうか。

蚊取り線香を置いている部屋にいたら、気分が悪くなったり頭が痛くなったりしたという声を時々耳にします。蚊取り線香が人間にとっても有害な成分を発しているのかと考える人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、蚊取り線香の成分や、気分が悪くなる原因を紹介するとともに、蚊取り線香がもたらすその他の弊害についても解説します。普段から蚊取り線香にお世話になっている人は一度目を通して下さい。

 

蚊取り線香は人体にも害があるのか?

結論から言ってしまえば、蚊取り線香の煙は人体に有害な成分は入っていません。そのため、蚊取り線香によって直接私たちの健康が脅かされる事はないのです。

一説には、蚊取り線香は植物が原料だからたばこと同じタールが大量に含まれていて、発がんのリスクがあるといった話もありますが、蚊取り線香が蚊に効く主成分はピレスロイドと呼ばれるものです。

これは昆虫に対して絶大な殺虫効果がありますが、人間に対しては何の害もありません。ですから安心して使っても大丈夫なのです。

とはいえ、蚊取り線香で気分が悪くなるといった声がある事もまた事実です。それには以下の原因が考えられます。

 

蚊取り線香で気分を害する理由

確かに蚊取り線香の煙から発する成分は人体に害はありません。ですがあくまで成分が害をもたらさないだけであり、発生する煙を吸い込みすぎればやはり具合は悪くなります。

特に体質で煙に弱い人は、少し煙を吸っただけでも頭痛や吐き気、めまいなどの症状が現れる事があります。それは恐らく蚊取り線香の煙を吸いすぎてしまった事による症状ではないでしょうか。

蚊取り線香の近くにいなくても、置き方次第では煙が充満して気分が悪くなる可能性は十分に考えられます。蚊取り線香で気分を害する人は、まず置き場所から変えてみてはいかがでしょうか。

 

気分を害さない蚊取り線香の置き場所

蚊取り線香の置き場所として特にお勧めなのが、以下の場所です。

窓の外側

定番且つ効果も保障される場所は、やはり窓際ですが。侵入口を煙で守る事により、部屋の中の空気はきれいに保ちつつも、蚊の侵入を防ぐ事ができます。

特に大きな窓がある家にはお勧めです。逆に、小さな窓がいくつもある部屋だと、窓際一つをカバーしただけでは蚊の侵入を許してしまうので、他の場所を考えたほうが賢明です。

空気の流れる場所

部屋の中に蚊取り線香を置く場合でも空気の流れができている場所であれば、煙は部屋に充満することなく、なおかつ室内全体に殺虫効果を行きわたらせることができます。

設置の際はなるべく高いところに置くことで、自分が煙を吸い込むリスクを軽減する事ができます。出入り口や窓がたくさんある部屋では一考してみてください。

 

どんな人でも蚊取り線香には害がないのか?

さて、前述の通り蚊取り線香自体には人体に影響はないと紹介しましたが、一部の人には別口で被害を与える可能性もあります。以下の人がいる家は要注意です。

赤ちゃん

小さい子どもには、光っている部分が魅力的に映ります。触って火傷を負うリスクの他、燃えカスを触って口に含んでしまう可能性も考えられるので、決して赤ちゃんの手の届く所に設置しないようにしましょう。

高齢者

動作が不安定な高齢者の方は、着火の際に思わぬ事故を起こす可能性があります。また、不安定な場所に置いておくとふとした拍子に寄りかかって落としてしまう事もあるので、置き場所は十分検討してください。

 

勿論高齢者や赤ちゃんであっても蚊取り線香が有害になる事はありません。あくまで置き場所によって別の弊害を起こす可能性があるという話なので、安全な場所においておけばそこまで緊張しなくても大丈夫です。

 

その他蚊取り線香がもたらす弊害

また、限定的ながらこれらの弊害も考えられます。該当する環境がある人は気を配ってください。

昆虫も殺虫

前述の通り、蚊取り線香の煙は高い殺虫作用がありますが、この効果は何も蚊だけに効くわけではありません。家で飼っているカブトムシなどの他の昆虫にも悪影響を与えるのです。

大きな昆虫はすぐに死んだりしないにしても、衰弱してしまい通常よりはるかに早く死んでしまう事となります。夏場に昆虫を買う人も多いと思いますが、飼育場所に蚊取り線香を置くのはやめましょう。

煙がたまると臭いがする

煙には当然臭いがあり、あまりに長期間充満していると部屋の家具や衣類に臭いが映ってしまいます。室内以外にも、窓際で洗濯物を干している人は煙がダイレクトに当たるので要注意です。

対策としては消臭用品と合わせて置いたり、蚊取り線香を付ける時は洗濯物などがない時にしたりするといった方法があります。煙の苦手な人は臭いも同様に苦手な場合が多いので、しっかり対策しましょう。

 

まとめ

蚊取り線香の煙は人体に悪影響はありません。ただし、煙の成分に害がないだけなので、煙自体を吸い込みすぎれば当然気分が悪くなり、頭痛やのどの痛みに襲われることもあります。

部屋に煙が充満するのを防ぐためには、置き場所を窓際か空気が流れる場所にするといいです。部屋を蚊から守りつつ、それでいて煙を室内にため込まないので体にも優しいです。

その他の注意点として、赤ちゃんや高齢者がいる家では、手の届く所に置くと思わぬ事故を起こすリスクがあるので気を付けてください。また、昆虫を飼っている人は煙の殺虫効果が作用するので要注意です。

煙の充満にさえ気を付けていれば、蚊から身を守る手段としてこれほど役立つものはありません。今回紹介した置き場所や気分を害する原因を参考に、思い当たる節のある人は置き場所を改善してみましょう。

それだけでも、今までしていた頭痛などから解放されるかもしれません。