破ったり縮めたり、自分好みにカスタマイズできるのがジーンズのメリットですが、乾燥機を使ったズボンの縮め方はご存知でしょうか。洗濯よりも手軽にズボンを縮める事ができます。

しかしジーンズは扱い方を間違えると、色抜けや必要以上に縮んでしまったりというリスクもあります。一度やりすぎてしまうと元に戻すのはほぼ不可能になるので、やりすぎないよう注意が必要になります。

そこで今回は、乾燥機を使ったジーンズの縮ませ方と、注意点について紹介していきます。自分好みにジーンズをいじりたいけど勝手が分からない人は一度目を通しておきましょう。

ジーンズに乾燥機を使うと縮む？

ジーンズを縮めるのに必要なのは熱による長時間の加熱です。そのため、乾燥機を使って大量の熱を長期的に加える事で、ジーンズを縮める事ができます。

勿論、通常の乾燥の範疇で多少熱を加える程度ではすぐにジーンズが縮む事はありません。ただし、何度も洗濯と乾燥を繰り返すと次第に縮んでいくので気を付けてください。

また、ジーンズにも種類があり、当然縮みやすいものと縮みにくいものがあります。縮みやすいジーンズについては次の見出しで解説してきます。

乾燥機で縮みやすいジーンズの種類

以下のズボンは、乾燥機を使うと縮みやすいジーンズになります。縮めたくない場合は勿論、縮める場合でも必要より縮めてしまわないよう気を付けてください。

繊維が綿のもの

ジーンズはデニム生地が一般的ですが、綿100％の生地の場合、繊維の間にすき間にノリや油分が入り込んでいます。洗濯で水分を含むとこれらが溶け出してしまい、ジーンズが縮む原因になってしまうのです。

未加工品

ジーンズは仕立ての際、ほつれづらくするために生地にノリがかかっています。これを水洗いするとノリが取れ、ズボンが縮んでしまうのです。

未加工のジーンズからノリがとれるとズボンが大きく縮んでしまう可能性があります。ですからあまりズボンを縮めたくない時には未加工品を購入するのは控えたほうが賢明です。

ちなみに未加工のジーンズは表面がごわごわしているので、購入の際には触って確認してみるとよいでしょう。

縮みやすいジーンズを把握したところで、続いて乾燥機を使ったジーンズの縮め方について解説していきます。

乾燥機を使ったジーンズの縮め方

前述の通り、ジーンズを縮めるために必要なのは長時間の加熱です。そのため、洗濯機での洗濯を終えて濡れているジーンズの縮ませ方としては、いつもよりも長い時間高温で乾燥機を掛ける必要があります。

時間の目安としては高温で40～50分程度加熱すれば、間違いなくジーンズは縮んでいるはずです。因みに縮める幅を狭める場合には、温度を多少低く設定してみましょう。

逆に家の乾燥機より高温で縮めたい場合には、コインランドリーのものを使うとよいです。あちらは自宅の物より高温で乾燥させることができるので、大きく縮ませたい場合は利用を検討してみましょう。

続いて、乾燥機を利用する際の注意点も紹介しておきます。くれぐれもダメージを与えすぎたり縮めすぎたりすることのないよう気を付けてください。

乾燥機でジーンズを縮める際の注意点

乾燥機を回す際には以下の点にに気を付けながら使用しましょう。

１時間以上は生地を傷める

高温で長時間とは言いましたが、一時間を超える長時間はさすがに生地にダメージがたまります。必要であれば少しずつ縮めるようにし、一度に沢山縮めようとしない方がいいでしょう。

初洗いの時は特に気を付ける

買いたてのジーンズをいきなり縮めるのは色落ちのリスクが伴います。洗った事のないジーンズは、洗剤の種類を問わず色移りしやすくダメージも溜まりやすいため、何度か洗ってから縮めた方がいいでしょう。

もし初洗いをクリーニング店に任せる際は、受付時に初洗いでだから気を付けてほしい、と一言注文を付け加えておくと間違いないです。

そもそも縮める作業自体ジーンズにダメージを与える行為で、必要以上に痛めつけると履ける期間も短くなります。沢山縮めたいからと過剰な乾燥はダメージを貯めるだけなので注意しましょう。

ジーンズを縮めない乾燥機の使い方

最後に、出来るだけジーンズを縮めない、あるいは縮めたくない人のための洗い方について紹介します。十分ジーンズを縮めたという人は、次回以降には以下の洗い方をしましょう。

乾燥機に掛ける時間を短くする

乾燥機を使う事で多少なりとも縮むリスクがある以上、なるべく乾燥機に掛ける時間を短くすることが得策です。時間としては、通常の半分程度（２０分位）でも十分と言えます。

乾燥が不十分な場合には、そこから陰干しして自然乾燥させましょう。これでジーンズが縮むのを抑える事ができます。

ジーンズを裏返して乾燥させる

ジーンズは表面よりも内部の方が空気が通りにくく、乾きにくいです。内部まで乾燥させようと思ったら長時間乾燥機に掛ける必要がありますが、はじめからジーンズを裏返しておけば乾燥時間を短縮できます。

表面は裏面よりも乾燥しやすいので普通に乾燥させるより短時間で済みます。いちいちジーンズを裏返すのは手間かもしれませんが、ダメージを抑えるためにも裏返してから洗濯と乾燥を行った方が効果的です。

まとめ

ジーンズには乾燥機を使って長時間高温を加える事で、生地を縮ませることができます。綿100％のものと未加工品のジーンズは特に縮みやすいので、縮ませすぎないよう気を付けてください。

ジーンズを縮める際には、いつもより高温で40～50分程乾燥機に掛けましょう。多少縮めたい時には乾燥温度を抑え、より縮めたい場合はコインランドリーの高温の乾燥機を使うとよいです。

乾燥機を使う際は、一時間以上掛けると生地が傷むのでお勧めしません。また、初洗いのジーンズは、最初の洗濯で色落ちや必要以上の縮みが起こるリスクがあるため、何度か洗ってからにした方が賢明です。

ジーンズは多少手を加えるだけですぐに縮むため、サイズ変更が楽な部類ではあります。ですがすぐに変えられる分加減を間違えると、縮みすぎて取り返しがつかなくなる事態になりかねません。

やりすぎるよりは不足していたほうがまたやり直せるので、乾燥機を使う際にはくれぐれも乾燥のさせすぎに注意してください。今回紹介した方法や注意点を参考に、自分好みのジーンズを作成してみましょう。