コレナレ!お役立ち情報!
学習

グッツとは何?由来やグッズとの違いを紹介

Concert

サッカーの〇〇選手のグッズ、歌手の〇〇さんのグッツ、と言った言葉はよく見かけるかと思います。しかしこのグッツとグッズ、いったい何が違うのか分からない人も多いのではないでしょうか。

一見すると同じように使われていますが、打ち間違えにしては多用されているので、何らかの意味があって使い分けされているのではないかと考える人もいるかもしれません。実際はどうなのでしょうか。

今回は、グッツという言葉の由来と、グッズとの違いについて解説していきます。両者の違いにもやもやしている人はぜひ目を通してください。

 


グッツってどんな意味?

言葉としてのグッツが指し示す意味合いは、小物や雑貨等です。パーティーグッツであったりコンサートなどでスタッフが販売しているアイテム類もグッツと呼ばれます。

ここまで聞くと、それでは一般的に使われるグッズと同じ意味ではないかと思う人もいるでしょう。まさにその通りで、グッツとグッズに意味合いとしての差は実は存在しないのです。

意味が同じで似たような言葉なら、なぜ二つも存在しているのでしょうか。続いて両者の違いについて見ていきます。

 


グッツとグッズの違いは?

結論から言えば両者の違いは、グッズが正しい表記でグッツが間違った表記です。もっと言うならば、正式にはグッツという言葉は存在しません。

広辞苑等の辞書を引けばわかるのですが、グッズは載っていてもグッツという言葉はどこにも乗っていません。つまりグッツは最初から存在しない言葉だという事です。

とはいえ、ただ間違えただけにしては利用者があまりに多すぎるのもまた事実です。なぜここまで間違った言い回しが広まってしまったのでしょうか。

 


グッツという言葉が生まれた訳

本来は存在しなかったグッツという言葉が使われるようになった理由は諸説ありますが、大まかには以下の2つの理由が有力です。

日本人の静音化の癖

日本人は外国人と舌の使い方が違うため、英語を話す際に小さいツの後に濁点が来る場合、その濁点を決して発音してしまう癖があります。例えばドッグをドックと言ったり、ドッジボールをドッチボールと言ったりです。

あなたもいくつかの言葉は覚えがあるのではないでしょうか。それと一緒でグッズとグッツと言う人が一定数いたため、それが定着してしまったのではないかと言われています。

英語の発音

グッズを英語で書くとgoodsですが、これを正しく読むと正確な発音はグッヅとなります。実は正確な発音に関しては、グッズよりもグッツの方が英語に少し近かったりするのです。

そういった外国人の発音が知れ渡り、日本語と混ざって自然とグッツという呼び名も生まれてしまったと考えられます。

真偽は定かではありませんが、これらの理由からグッズとグッツという二つの言葉が生まれてしまった可能性があるのです。一度浸透すると皆疑問を持たずに使いだすので、今日まで広く使われているのでしょう。

 


グッツが使われる場面

では改めて、グッツが使われるのはどんな場面なのか見ていきましょう。使用されるのは主に以下の場面です。

イベントやコンサートの会場で売られている関連商品

イベント会場にある、イベントにちなんだ品物は〇〇グッズといった言われ方をします。基本はイベントやグループにちなんだ品物ですが、年収何千万の大きな仕事をする人は、個人のグッズを販売している人もいます。

特定の分野の品物

エコグッズやレトログッズのように、特定の分野の品物をひとまとめにして呼ぶ際にも使われます。エコグッズのように広範囲にわたるものから、〇〇記念グッズのように限定された品物だけをいう事もあります。

 


グッツは間違っているが使われる言葉

前述の通り、グッツという言葉自体は辞書にも載っていない間違った言葉です。ですが、実際には多くの人が自然に利用している言葉であるという事もまた事実です。

公に使われている以上、たとえ間違っていてもその言葉自体には意味や居場所があるといえます。そしてこれらの言葉を使う人に、無理に間違っているからと指摘するのは余計なトラブルの元になりかねません。

使っていて意味は通じる言葉なので、間違いが気になるとしてもそれとなく話をするだけで、面と向かって間違いを正そうとするのは控えましょう。相手も間違いを承知の上で使っているだけかもしれません。

ここまで広く知れ渡った言葉であれば、下手に間違いだと広めようとするよりも、そういった使い方もあると思って順応したほうが賢明です。グッツに限らず、世間で使われている間違った言葉には柔軟に対応しましょう。

 


まとめ

グッツとは、グッズと同様の意味を持つ言葉で、正確には辞書にも乗っていない間違った言葉です。しかし現在では多くの場所で使われており、間違いとは思えない知名度を誇ります。

グッツが広まった原因としては、日本人の舌の使い方で小さいツの後の濁音を消してしまったというのが有力です。また、外国人の発音としてはグッズよりグッツの方が近いからという話もあります。

いずれにしてもかなり多方面で使われている言葉なので、間違いを見つけるたびに1つ1つ指摘したのではきりがありませんし、余計なトラブルの元となります。こういう良い方もある、と柔軟に対応しましょう。

幸いにもグッツは聞いて意味が分からない言葉ではありません。間違いだという事は知っておいて損はありませんが、それを無理に指摘する必要はない程度には広く知れ渡った言葉です。

そのためあちこちで目にする機会もあるでしょう。今後グッツという言葉を見かけても、グッズと同じ意味だと頭で考えるようにすれば、いずれ気にならなくなるはずです。



関連記事