老後に安定した生活を送るためには年金はとても重要で、特にフリーターはこの年金についてよく考えておく必要があります。
早い段階で年金について考えることで老後も安心して生活を送ることができるでしょう。
ここではフリーターが考えるべき年金について紹介します。
すぐに読める内容となっているので、フリーターの人はぜひ参考にしてください。
フリーターはまず年金の種類と仕組みを知ろう
若いフリーターは年金についてあまり考えていない人もいるでしょう。
以前は公的年金には3種類ありましたが、今は国民年金と厚生年金との2種類になっています。
国民年金は20歳~60歳未満の全ての人に加入義務があります。
厚生年金は、法人である、5人以上の従業員が勤めている事業所では強制適用事業所となり、この年金に加入する義務があります。
ただ強制適用事業所であっても、70歳未満で常用的に働いている従業員が加入対象です。
常用的に働いている人とは一般的には正社員ですが、パートやアルバイトであっても、労働時間が社員の3/4以上働いているなどの一定の条件を満たすことで厚生年金に入ることが可能です。
厚生年金は国民年金に上乗せする制度で、厚生年金に加入していればそれだけ多くの年金がもらえることになります。
フリーターでも厚生年金に加入できるの
フリーターでは厚生年金の加入は難しいと思っていた人も多いでしょうが、一定の条件を満たせばフリーターでもこの年金への加入は可能です。
ただ一定の条件を満たした場合であり、短時間の労働ではこの年金への加入は難しいケースもあります。
フリーターとして働いている人は、正社員としてなかなか働けないことでこの働き方をしている人もいますし、その他にも様々な個人的な理由によってこの働き方をしている人もいるでしょう。
どのような理由があるとしても、フリーターがこの年金に加入するためには、一般社員と同じような労働時間を働く必要があります。
労働時間などの加入条件を満たしているのに、給与明細を見ても保険料が引かれていない場合には会社に確認することも大切です。
支払が難しいフリーターは便利な制度を利用しよう
時間に余裕があり、フリーターとしてでもしっかりと働けるのであれば、ほとんどの会社で厚生年金に入ることができます。
しかし、短時間しか働けない人では厚生年金への加入は難しく、公的年金は国民年金のみとなります。
国民年金を満額もらうためのポイントは、未納をせずに保険料を支払うことが重要です。
短時間しか働けないフリーターにとっては、この保険料が大きな負担となり、保険料が払えないために未納をしてしまう人も多いようです。
そんな時には、免除申請や納付猶予申請をしましょう。
年金をもらうためには納付期間が重要で、未納をしているとほとんど年金がもらえないという状態にもなります。
年金を確実にもらうためにも、支払いが困難な時には免除や猶予の制度を上手く活用しましょう。
収入の少ないフリーターが保険金の未納を続けると年金はどうなるの
以前の受給資格期間は25年でしたが、今は10年に短縮されたこともあり、未納期間があっても年金はもらえるから問題ないと考えている人もいるかもしれません。
しかし、受給資格を得ることができても、未納をせず保険料を納めていた人とそうでない人とでは、受け取れる年金額に差があります。
年金は保険料を納付した月数によって決まるため、未納分が多いと大幅にもらえる年金も減ってしまうことがあります。
免除や猶予の制度を利用していても、この期間は受給資格期間に算入されるので、この制度を使うのは賢く年金をもらう方法の一つです。
未納分があると確実にもらえる年金が減ってしまうことになるので、保険料の支払いが難しいと感じた時には早めに制度の手続きをすることが大切です。
厚生年金に加入できないフリーターが国民年金だけで生活するのは難しい
フリーターでも年金がもらえるなら将来は何とかなると考えている人もいるかもしれませんが、国民年金を満額もらえたとしても生活するのは難しいでしょう。
国民年金の保険料だけを支払っているフリーターは、国民年金基金に加入する、厚生年金の加入条件を満たすような働き方をする必要があります。
まとめ
フリーターは働きやすさが魅力ですが、将来受け取れる年金のことを考えるとかなり不安のある働き方です。
特に短時間でしか働いていないフリーターは、働き方を見直す必要があるでしょう。
厚生年金に加入できないフリーターでも、国民年金基金に加入することで国民年金に上乗せした年金を受け取ることも可能です。
早いうちから年金のことを考えた働き方をすることで老後も安定した生活をすることができるでしょう。
【参考文献】