離婚することによって苗字を旧姓に変えるか変えないか…。悩まれる方も多いと思います。
夫が憎くてもう同じ苗字を名乗りたくない!っと言った方もいらっしゃると思います。離婚後は何も手続きをしなければ旧姓に戻りますが今一度よく検討して頂きたいと思います。
姓が変わることで離婚を伝えていない周囲の方にも邪推されますし、子供も教室で気まずい想いをしてしまうかもしれません。
離婚後の苗字について今回はメリットとデメリットをご紹介するのでご参考にして頂きたいと思います。
離婚しても苗字を変えない人は意外と多い!?
離婚した場合は原則的に旧姓に戻すように規定されています。
しかし離婚後姓を変えない場合は三ヶ月以内に「離婚の際に称していた氏を称する届」という届出を本人の所在地または本籍地の役場に提出することで旧姓に戻すことなく離婚前の姓を名乗ることができます。
この制度があるため離婚後も苗字を変えることなく生活している方もいらっしゃいます。
どれくらいの方が離婚した後も苗字を変えないかという統計データはないので多数派とは言えませんが、ある一定数はいらっしゃるということになります。
それは離婚した後も姓を変えないということに少なからず便利な点があるからではないでしょうか?
次は離婚後姓を変えない場合のメリットを紹介します。
離婚しても苗字を変えないのにはわけがある!?
離婚した後も姓を変えないことにはメリットもあります。そのため一定数の方が離婚しても苗字を変えないのです。
そのメリットとはやはり周囲に離婚が悟られないというのは大きいと思います。周囲に悟られると同情を買い周囲も自分も少し気をつかってしまうと思います。
また、名前が変わらないので戸籍や登録している通販サイトなどでも登録変更をする手間もありません。仕事上でも名前が変わることを告げる必要なく今まで通りに働くことができます。
あとは子どもに苗字が変わることによって教室で気まずい想いをさせることもありません。特に小学生くらいの多感な時期の離婚になるとイジメなどに繋がるケースもあります。
愛情を注いで育ててきたきた子どもをご両親の都合でイジメに巻き込んでしまうのはご自身にも多大なストレスをもたらしてしまうと思います。
そういったことにならないように、子どものために苗字を変えないという方もいらっしゃいます。
離婚しても苗字を変えないことにデメリットはあるの?
離婚後も苗字を変えないことによるメリットを紹介してきました。しかしメリットの裏にはデメリットがあるもの。次はそのデメリットを紹介したいと思います。
まずはじめにこれは感情に由来するデメリットになりますが、別れた相手の姓を名乗ることによるストレスです。どうしても我慢ならないという時は素直に旧姓に変えることをおすすめします。
また、離婚した後も苗字を変えなかった場合は後からやっぱり旧姓に戻したいと思っても簡単には戻せないということを念頭に置いておかなければいけません。
「離婚の際に称していた氏を称する届」を提出した後に旧姓に戻す場合は役場への届出だけでは変更することができず、家庭裁判所の許可が必要になります。そのため時間と労力が必要になります。
他にも再婚後にまた離婚してしまうともう旧姓に戻れないという点もデメリットになります。これはひとつ前の姓にしか戻れないという規定がされているためです。
これらのデメリットは頭に入れて慎重に検討を重ねましょう。
離婚しても苗字を変えないのは大丈夫!でも変えたくなったらどうする?
先ほどもお伝えした通り、離婚に「離婚の際に称していた氏を称する届」を役場に提出するとそれ以降は簡単には旧姓に戻すことはできません。
それでも変えたいという時には家庭裁判所に「氏の変更許可の申し立て」をして許可を得る必要があります。
この際に必要になる書類は下記の通りです
- 氏の変更許可申立書
- 結婚前・結婚中・現在の戸籍謄本
- 収入印紙
- 郵便切手
収入印紙や切手は申し立てをする裁判所に金額や枚数をご確認下さい。
時間と労力がかかるので離婚の際にしっかりと検討して、もし旧姓に戻す場合であれば離婚と同時に手続きをすることをおすすめします。
離婚しても苗字は変えたくない!変えた場合子供への影響は?
離婚しても旧姓に戻らず、離婚する前の苗字を名乗る方法があることをご紹介してきました。離婚の際には相手との示談や必要な手続きの準備に何かとお忙しいかと思います。
しかし離婚をすることによって子供にも影響を及ぼしてしまうことを一番気にされるかと思います。
私の小学生時代にも親が離婚してしまった同級生がいました。それが理由で直接イジメられたりというのはなかったのですがやはり物珍しいこともあって周囲の人は気を使ってしまったり影で面白がられたりしていました。
苗字が変わるというのは社会的な影響が大きいです。特に子供達の社会では面白がられたりイジメに繋がる可能性も大きいと思います。
どうしても旧姓に戻したいという場合には学校に事情を話せば離婚前の苗字を通称として使うこともできるのでその際は学校へ相談してみましょう。
学校に通称を使ってもらえれば離婚を子供の同級生に悟られる可能性も低くなると思います。
まとめ
離婚後の苗字についてご紹介してまいりました。
離婚後は基本的には旧姓に戻りますが手続きをすることによって離婚前の苗字を名乗ることができます。
しかし社会的や精神的なメリットとデメリットもあるので離婚の際にはそれを念頭に置いてしっかりと検討しましょう。
また子供への影響も大きいので苗字を変えないべきか旧姓に戻すべきかご自身の都合だけでなく子供のことも考えて結論を出して頂きたいと思います。
いろいろ調べたり手続きなどに大変でしょうので体調崩されないようにご自愛下さい。
※もし離婚を機に心機一転されたい場合、ご自分の環境をガラっと変えてみるのも良いかもしれません。