新米を炊くときには水加減が気になりますが、その他にも重要なコツがあります。
コツを知ることで、新米だからこそのご飯が楽しめます。
ここでは、上手く炊くコツを紹介していますので、悩みや疑問もすぐに解消できるでしょう。
新米を炊くときは水に浸す時間と水加減が大切
新米の炊飯では、水加減ばかりに気を取られがちですが、研ぎ終わったお米の水に浸す時間にも気をつけましょう。
お米の中に水を十分に浸透させることで、熱がムラなく伝わりやすくなります。
浸す時間の目安は30分から2時間です。お米は水を含むと雑菌が繁殖する可能性もあるので、冷蔵庫で水に浸けます。
水に浸ける時間は、種類によって異なります。好みのお米に適した浸す時間を見つけておくことも大切です。
この時間を短くすると粘りが少なく、やや硬めになりますし、2時間浸して吸水が多くなれば粘りの強い食感になります。
お米に水分を吸収させた後は水の量が大切で、水分が多い新米は水を少なめと昔は言われていました。
しかし現在では、新米も古米も15%程度の水分量で出荷されるので、新米だからといって極端に水の量を減らす必要はないです。
減らす場合でも通常水を200cc 使っているのなら、水を190ccに減らす程度で良いです。
新米の炊飯では水加減だけでなく水温度にも気をつけよう
農業食品産業技術総合研究機構が発表した論文によると、水温が低いほど水分の吸収には時間がかかりますが、吸収量は増えるそうです。
また、温かい水は吸収が速いので、洗米の時に濁った水を吸収してしまって、ぬか臭い原因となるので、できるだけ冷たい水を使うと良いでしょう。
ただ、水に浸ける時間がなく、すぐにでも炊きたい時もあるでしょう。この時は約30~50℃程度の水を使うことで、水の吸収率が高まり、冷たい水を使うよりも上手く炊きあげることができるでしょう。
新米を炊くためには水加減と同じくらい研ぎ方も重要
現在では、精米機の精度も良くなっていて、米ぬかはほとんど付着してないと言われているので、研ぐ時には力を入れる必要はありません。
ただ、洗米をする時の最初の水は濁っていて、長い時間空けておくとぬか臭くなる原因になるので、最初の水は素早く流すと良いでしょう。洗米時は、素早く、優しくすることが大切です。
手早く、優しく洗米をして、綺麗な水だけを吸わせることができます。
新米を炊くためには水加減だけでなく使う水とほぐしが重要
味にこだわるのなら使う水も重要です。
研ぐ時は、米が水を吸収しやすいので、カルキなどを含まないミネラルウォーターなどを使うことでお米の本来の味や香りも感じやすくなるでしょう。
お釜に入れる水は水道水でも良いですが、 ウォーターサーバーや浄水器があるのなら、その水を使った方が良いです。
また、炊きあがったままで放置すると蒸れて固くなるので、炊き上がったらすぐに混ぜてほぐすことで、余分な水分を逃がすことができます。
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水加減を調整して新米を炊くためのレシピ
日頃から料理をする人なら、ちょっとしたコツを覚えるだけですぐに活用できるのですが、そうでない人は、そもとも炊き方がわからない人もいるのではないでしょうか。
そんな人に参考になるレシピを紹介しますので活用してください。
【用意する物】
- 新米一合(150g)
- 水180~190cc
- ざるとボウル
【炊き方】
洗米時は、ざるとボウルを用意すると良いでしょう。ボウルの中にざるを入れて、その中で米を研ぐことで水もざるを持ち上げるだけですぐに切ることができて濁った水も吸いにくくなります。
手で軽くかき混ぜて素早く水を捨てるを3回繰り返して水を切ります。この時は、米ぬかを取り除くために研ぐというよりはすすぐイメージで良いでしょう。
洗米が終われば水を入れて冷蔵庫で30~2時間水に浸します。
炊飯器で炊き上がったらすぐに下から上にかえすようにほぐしてできあがりです。
まとめ
炊飯では、水の量だけでなく水に浸す時間や水温度、研ぎ方、炊きあがったらすぐにほぐすことが重要です。
これらに気を付けることで、おいしい新米を楽しむことができるでしょう。