「暫時」を見て、何と読むのかと思ってしまいますが、意外に多くの人が間違えた読み方をしているようです。
正しい読み方や活用の仕方を知ることで、適切な場面で活用できるようになります。
ここでは、読み方、意味、英語訳、反対語について解説しますので、疑問もすぐに解消できるでしょう。
暫時は半数の人が読めない?
女性誌でアンケート調査をしたところ、「暫時」を読める女性は半数だったという結果があります。
多くの人が「ぜんじ」と回答したようでしたが、正解は「ざんじ」です。
暫時の意味をご紹介
暫時とは、「 しばらくの間」の意味で、「速やかな対応をしていますので、暫時の間お持ちいただけますでしょうか?」「皆様、暫時休憩と致します」「事故の影響で、暫時休業する必要がある」と活用します。
「暫時的」と書くと、「このまま続かない」などの意味合いになり、「○○は暫時的な対応ですので、今後変更される可能性があります」「只今、暫時的な処置を行っています」などと活用します。
多くの人が間違えた「ぜんじ」は、漢字で書くと「漸次」で、「しだいに・だんだん」の意味です。
この2つの言葉は、間違える人も多いので、しっかりと意味を理解しておきましょう。
暫時と漸次の覚え方をご紹介
暫時は、斬と日の組み合わせでできている漢字で、斬は車を斧で切る、日は時間を指していて、時間を切ると覚えましょう。
漸次の漸にも、同じ斬が使われていますが、部首はサンズイです。このサンズイは水を指していて、水を切っても切れず、染み込んでくるので、「しだいに・だんだん」に染み込むと考えると覚えやすいです。
暫時の英語訳をご紹介
この言葉の英語訳は、各辞書によって少し違いがあります。
- interim_ハイパー英語辞書
- short while_JMdict
- for a while, awhile_日本語WordNet(英和)
暫時の反対語をご紹介
反対語も覚えることで、適切な場面で活用できるようになります。
反対語では、「寸刻」が妥当でしょう。「寸刻」には、「わずかな時間」の意味があります。
「暫時」では、「しばらくの間」と長い時間を表現していますが、「寸刻」は「わずかな時間」と短い時間の表現なので、反対語と考えることができます。
まとめ
「暫時」は多くの人が読めないようですが、「ざんじ」と読みます。「しばらくの間」の意味があり、覚える時には、「暫」の字を分割して覚えると良いでしょう。英語訳もありますが、辞書によって訳が異なります。
意味だけでなく、反対語を覚えておくことで、適切な場面で上手く活用することができるようになるでしょう。