「臭い玉」という言葉を聞いたことがありますか?なんだか臭そうなネーミングですよね。
「臭い玉」は口臭の原因となるものです。では一体「臭い玉」と口臭はどんな関係があるのでしょうか?
まず、自分の口臭が気になったら、一度口の中と喉の奥を見てみてください。舌が白くなっていたり、扁桃腺の辺りに白っぽい玉のようなものが見えたりしていませんか?
白っぽい玉があったら注意!「臭い玉」というものかもしれません。名前の通り、強烈な悪臭を放つ玉で、膿栓とも呼ばれています。
臭い玉は潰れた時にその本領を発揮します。その時に出る汁のことを膿汁と呼びます。
そして舌が白くなっていたら更に要注意!舌苔という汚れの可能性大です。口臭の大きな要因になり得ます。
「臭い玉」「膿汁」そして舌が白くなる原因である「舌苔」の3つこそが、その気になる口臭を放たせる原因かもしれません。
膿栓とは一体!?問題は膿栓が潰れた時に起こる!
自分の喉の奥に白っぽい玉があったらびっくりしますよね。その玉、前述した通り「臭い玉(膿栓)」と呼ばれるもので、扁桃腺のくぼみの中にできるものである可能性が高いです。
ではその膿栓とは一体何なのか?膿栓とは実は、扁桃が口や鼻から入ってきたウイルスと戦った証なのです。
ウイルスと戦った扁桃組織が剥がれ落ちたものや食物のカスなどが集まって白くなり、塊になります。この塊こそが膿栓の正体です。
しかし実際に口臭の悩みの元となるのはこの膿栓ではありません。膿栓が潰れることによって出てくる膿汁という液体が臭うのです。
放置しないで!舌が白くなったら舌苔ができているサイン
前述した「膿汁」は、臭い以外にも更なる悲劇を生みます。舌が白く汚れる「舌苔」を作ってしまうのです。
鏡で自分の舌の色をチェックしてみてください。白くなっていたり、黄色くなっていたりしたら要注意です。
膿汁が舌に付着することにより「舌苔」と呼ばれる汚れができます。この汚れ、一度付くとまた膿汁が出る原因となり、慢性化していきます。
つまりその気になる口臭は、臭いのひどい膿汁が舌苔を作ることによって舌が臭くなり漂ってくるものなのです。
舌苔は様々な悩みの要因となります。口臭が酷くなるのはもちろん、味覚障害に陥る可能性もあり、ただ舌が白くなるだけでは済まないかもしれません。
更にここで注意しなければならないのは、舌が白くなるのには舌苔以外にも神経系や胃腸系の病気の可能性もあるということです。体の調子が悪く、舌が白いのであれば、一度医療機関にかかってください。
もう口臭を気にしない!舌苔を徹底予防
ではその口臭の原因となる舌苔を作らないためにはどうしたら良いのでしょうか。ここではそのコツを4つご紹介します。
①鼻呼吸を意識する
舌苔ができている人の共通点として、口呼吸があげられます。口呼吸をすることによって唾液の分泌が減り、舌苔ができる原因になります。
②舌ブラシなどは使用しないようにする
舌苔は無理に取り除こうとすると舌を傷つけることになります。舌ブラシなどのグッズが市販されていますが、舌苔は健康な状態であれば唾液などと共に自然に取り除かれますので、無理に取り除く行為は避けましょう。
③水分補給をこまめにする
前述した通り、唾液の分泌の減少は舌苔ができる大きな原因です。唾液は、99.5%が水でできているため、こまめな水分補給は唾液の分泌を促す大事な行為なのです。
④乳酸菌の摂取
舌苔予防には口内環境を整えることももちろん大切なことですが、腸内環境も深く関係してきます。乳酸菌を摂取することによって腸内環境も整え、体の免疫力を上げて口内の細菌を減らすことが重要です。
まとめ
誰かと会話をするとき、いつも口臭を気にするのは辛いですよね。口臭を抑えるグッズも市販されていたりもしますが、いまいち効果が感じられない・・・といった方もいらっしゃったのではないでしょうか?
空気が乾燥している場合は、ウイルスが蔓延しやすく、臭い玉も巨大なものができることがあります。人から見える位置にあるものではありませんが、気持ち悪くてすぐにでも取ってしまいたくなりますよね。
しかし無理な膿栓除去は喉を傷つけてしまいます。決して自分で判断せず、専門医にかかってください。
そして先程ご紹介した舌苔を作らないコツを日々意識していれば、口臭も少しずつ減っていくはずです。気になっていた口臭とおさらばしましょう!
【参考文献】