寒い時期になると暖かいウールマフラーを使う人も多いでしょう。その時気になるのが首のちくちく、マフラーの種類によってはつけてられないくらい首に違和感を感じる場合もあります。
あの感触が嫌でマフラーをつけたくない人も多いのではないでしょうか。とはいえ冬場の寒さは堪えますし、マフラーなしに凌ぐのは厳しいので、何とかチクチクを抑える方法を確認したいものです。
そこで今回は、ちくちくしやすいマフラーの種類と、ちくちくしないための方法について解説していきます。マフラーのちくちくにお悩みの方はぜひ一度目を通して下さい。
ウールマフラーがちくちくする理由
首元のちくちくの原因に関しては、以下の点が考えられます。
ウールの繊維の質
ちくちくの正体は詰まる所、繊維の先端が肌に当たる事で発生するものです。細い繊維であれば気にならない人もいますが、ある程度の太さになると刺激を感じるようになるのです。
また、ウール繊維の表面はうろこ状になっておりざらざらとしています。肉眼で見えるものではありませんが、この面が荒いものだとよりちくちくを感じやすくなるのです。
乾燥肌
ウール側以外の原因としては、こちらの肌が乾燥している事が挙げられます。乾燥肌はいつもより過敏になっており、より一層ちくちくを感じやすくなります。
特に冬場は、肌も乾燥しがちです。そのため普段は気にならないような繊維の先端でもちくちくを感じます。他シーズンで何ともないのに冬に着た時だけちくちくを感じる衣類があるのはこれが原因と言えます。
冬場はこれらの条件が重なるため、よりちくちくを感じやすくなるといえるでしょう。では、ウール以外の繊維であればちくちくはしないのでしょうか?
ウール以外のマフラーはちくちくするのか?
残念ながら肌の乾燥が条件にあるため、ウール以外の繊維のマフラーでもちくちくを感じる場面はあります。特に、家で洗濯できるような化学繊維を使ったものは、ウール以上にちくちくを感じやすい可能性もあります。
例えばニットにも使われるようなナイロンやポリエステルを使ったマフラーは、静電気が発生しやすいため肌を乾燥させやすいのです。それがよりちくちくを引き立たせる結果になってしまいます。
特に化学繊維が50%以上使われているものは肌への影響が強いので、肌が弱い人は購入を控えたほうがいいかもしれません。可能であれば、天然繊維100%の物がおススメです。
続いて、ちくちくしにくいマフラーの種類について紹介します。
マフラーにおけるちくちくしにくいウールの種類
一口にウールと言っても様々な種類があります。その中でも以下の種類は比較的肌に優しくちくちくしにくいです。
メノリウール
ウールの中でも最高級品であるメノリ羊から取れるウールを使用した製品です。通常のウールより繊維が細く、肌と摩擦を引き起こしにくいのでちくちくしにくい素材と言えます。
カシミヤウール
高級ウールとして有名なカシミヤですが、あの手触りは繊維の細さと柔らかさがなせるものと言えます。そのため利用する際にも通常のウールよりちくちくしないので肌が弱い人には特におススメです。
上記のおススメをみて分かる通り、高級素材のウールであれば繊維が細いのでよりちくちくしにくい物となります。では、素材以外でちくちくしないマフラーを見極めるにはどうしたらいいのでしょうか?
ちくちくしにくいマフラーの選び方
マフラーを直接手に取って選ぶ場合は、繊維以外にも以下の点に気を付けてみましょう。
マフラーの厚さ
厚手の大判マフラーは紡毛を使っているものが多く、薄いストールタイプのものよりも繊維が太い傾向があります。薄ければ必ず大丈夫という訳ではありませんが、厚ぼったいマフラーの方がちくちくしやすいことは事実です。
実際に試着してみる
肌やちくちくの有無は人によって感じ方が違うので、今回紹介した物でも問題なく使える場合もあります。素材や厚さに拘らず、可能であれば一度試着してみるのが一番です。
肌と繊維の相性は実際に着用してみないと分からないため、使用感を事前に確かめておくことがマフラー選びで失敗しないコツと言えるでしょう。
ウールマフラーのちくちくを減らす方法
最後に、既に手元にあるマフラーで出来るだけチクチクを減らしたい人への対策を紹介します。今持っているものに愛着があるけどチクチクが気になる人はぜひ試してください。
直接肌に触れさせない
マフラーを直接肌にさえ触れさせなければチクチクすることはありません。よってタートルネックのセーターやニットなどで首元を覆う事で、マフラーからのチクチクを抑える事ができます。
ただしセーターの質次第では結局チクチクする可能性もあるため、セーターかマフラーのどちらかは気を使う必要があるといえます。
洗えるなら柔軟剤を使う
セーターが家で洗える素材であれば、柔軟剤を用いて仕上げる事で肌への負担を減らすことができます。ふんわり仕上げる事で静電気等でのチクチクを軽減することができます。
もし家で洗えない素材だったとしても、クリーニング店に事情を説明すれば柔軟加工をしてくれるお店も存在します。水洗いできない高級素材はクリーニング店に相談するとよいです。
まとめ
ウールマフラーのチクチクの原因は、繊維の先端が太かったり荒れていたりするものが肌とこすれてしまう事にあります。また、冬場は肌が乾燥しやすいので、より一層肌が弱くなっています。
ちくちくしにくい繊維としては、化学繊維は静電気で肌の乾燥を誘発するので天然繊維がお勧めです。高級なものほど繊維も細くチクチクしませんが、出費を抑えたい時は試着して使用感のいいものを選びましょう。
手持ちの物で何とかしたい場合は、セーターで首元を覆って肌に触れさせないか、柔軟剤を用いて繊維を柔らかくするのが効果的です。高級ウールはクリーニング店に相談すれば柔軟加工してもらえる場合もあります。
ちくちくは言ってみれば肌がこすれて炎症している状態なので、そのまま放置は得策とは言えません。とはいえマフラーなしで寒さをしのぐのは厳しい地区もあるでしょう。
今回紹介した対策や見極め方を参考に、使い心地のいいマフラーを選んでください。ちくちくが無くなるだけでも、着心地が大きく向上するはずです。