お歳暮とお年賀とでは、違いがあるのかと感じますが、明確な違いがあります。
違いを知ることで、マナーを守った良い贈り物もできるようになるでしょう。
ここでは、違いだけでなく、両方贈るべきなのか、お年賀にのしは必要か、どちらを優先させるのかなどについて紹介していますので、お歳暮とお年賀の悩みや疑問もすぐに解消できるでしょう。
お歳暮とお年賀の違いを知っていますか?
お歳暮とお年賀の違いが分からない人もいるでしょう。
お歳暮は、その年一年の感謝の気持ちを込めてお世話になった人に贈るもので、お年賀は新年の挨拶の時に持っていく手土産のことです。
お歳暮は12月の中旬から20日頃に贈るのが一般的ですが、お年賀はお正月の三が日の間、遅くても7日の松の内までとされています。
贈り方にも違いがあり、お歳暮であれば手渡したり宅配便を活用したりしますが、お年賀では基本的に発送することはなくて手渡しが基本です。
お年賀と同じような意味で使われる言葉に御年始があり、使われる時期は同じですが、意味は明確な違いがあります。お年始とは、新年のあいさつのことで、お年賀はこの時に持って行く手土産のことです。
お歳暮やお祝いのギフト、お見舞いの品物など贈る場合には、挨拶状を添えたり送ったりすることもあります。
日頃、挨拶状を書かない人は、どのように書いたらいいのか、文例を知りたいと考えている人もいるでしょう。
この挨拶状には、品物と同封する「添え状」と、別便で送る「送り状」があります。
添え状では、
- 一年間お世話になったお礼
- 来年も同様にお付き合いをしてもらえるようにお願い
- 相手の健康を気遣う言葉
を書くと良いでしょう。
別便で送る送り状では、さらにお歳暮などの品物の到着方法も書いておきます。
品物だけでも気持ちは伝わりますが、手紙を添えるとさらに伝わりやすいです。
せっかく贈るのですから、相手にも自分の気持をしっかりと伝えたい事でしょう。そんな気持ちを伝えるためにも、手紙も一緒に添えたり送ったりすることをおすすめします。
お歳暮とお年賀の両方を贈るべきなの?
お歳暮は宅配便で贈ることも多いですが、お年賀は、あくまでも新年のあいさつの時の手土産なので、両方を発送する必要はありません。
お歳暮を送ったのにお年賀まで贈ってしまうと、相手に気をつかわせてしまいます。お歳暮を送っていれば十分に気持ちを伝えることができるでしょう。
お世話になっている気持ちを伝えるなら、両方贈るよりも手紙を添えた方が伝わりやすいです。
御年始の時の手土産にも熨斗(のし)は必要?
お歳暮の時には熨斗をかけるのは一般的ですが、お年始の時の手土産はどうなのかと疑問を感じる人もいるでしょう。
この時の手土産にも熨斗をかけるのが一般的です。
表書きは「御年始」ではなくて、「御年賀」と書き、その下に氏名を書きます。
御年始は新年のあいさつという意味なので、表書きには御年賀と書きましょう。
ただ、相手が喪中の場合には、松の内を過ぎてからの訪問がマナーで、手土産の熨斗には「御年賀」ではなく「寒中見舞い」と書きます。
喪中の訪問は、相手の都合や気持ちも確認してからすることも大切です。
親族へのあいさつなら御年始の手土産にのしをつけなくても良い?
手土産をもらうと相手も嬉しいものですが、あまり高価なものとなると、お返しはどうしたらいいのかと相手に気をつかわせてしまいます。
両親や親族への手土産では、のしを付けず、みんなで食べられるお菓子など持って行くと相手に気をつかわせないでしょう。
身内ならマナーを守ってもらうよりも、顔を見せてくれただけでも嬉しいものです。
両親や親族の手土産では、相手に気をつかわせないような対応を考えましょう。
お歳暮とお年賀どちらを優先させる?
どちらを優先するかは、年始に訪問するかどうかで決めると良いでしょう。
年始に訪問する予定があるのであれば、お年賀を用意するのが良いですし、訪問予定がないのであればお歳暮を贈ります。
まとめ
お歳暮はその年の感謝の気持ちを込めて、お年賀は新年のあいさつの時に持って行く手土産という違いがありますし、贈るタイミングも違います。
ただ、贈る時期は近いため、両方ではなく一方をすれば問題はないでしょう。どちらを優先するかは、年始に訪問するかどうかで決めると良いでしょう。
手土産ならのしは必要ないと思ってしまいますが、お年賀にものしを掛けるのが一般的です。
ただ、両親や親族であればのしを付けない、あまり高価なものにしないことで、相手への気づかいにもなります。
マナーを守った対応をすることで良い贈り物をすることができます。