ミニトマト(プチトマト)は、とても栄養価が高いことで知られています。1つ1つは手軽に摂取できるのでお弁当や付け合わせにも便利な万能野菜とも言えるでしょう。
ですが、一口に栄養があるといっても具体的にどんな栄養素があってどんな効果があるのかあまりよく知らない人も多いのではないでしょうか。せっかく食べるならどんなメリットがあるのかちゃんと知っておいた方がいいです。
そこで今回は、ミニトマトに含まれる栄養素をトマトとの違いと合わせて紹介していきます。毎日トマトを食べる人は勿論、普段トマトを食べない人もぜひ目を通してください。
ミニトマトの栄養価
ミニトマトには様々な成分が含まれていますが、その中でも代表的なものは以下になります。
リコピン
トマトが赤い理由とも言えるのがこのリコピンです。非常に高い抗酸化作用があり、健康や美容に大きく貢献してくれます。
βカロテン
βカロテンは体内でビタミンAに変換されます。そして皮膚や粘膜などを保護し、上部に保つ効果が期待できます。
ビタミンB2、C、E
各種ビタミンも豊富に入っています。B2はエネルギーを作り出し、Cは美白効果が期待できます。そしてEにはリコピン同様抗酸化作用があるのです。
リノール酸
コレステロール値を下げる効果があります。油ものが好きな人は積極的に摂取したい栄養素と言えます。
食物繊維
腸内環境を改善し便秘などに効果があります。野菜全般に含まれ、体調管理には欠かせない栄養素と言えます。
これらをはじめとして、プチトマトには様々な効果をもつ栄養素が含まれています。では、これらを摂取すると具体的にどのような効果をもたらすのでしょうか。
ミニトマトを食べて得られる効果
ミニトマトを継続的に摂取することで以下の効果が期待できます。
アンチエイジング
リコピン等の主効果である抗酸化作用とは、体の酸化を防ぎ老化を抑える役割があります。つまり、リコピンを大量に含むミニトマトを摂取することで老化を抑える事ができるという訳です。
老化以外にも美容効果、血液をサラサラにする効果等もあり、アンチエイジングには欠かせない食材と言えるでしょう。
ダイエット効果
食物繊維によって腸内環境が整えられることにより、先の老化防止と合わせて代謝が良くなります。出すものを出していけば自然と不純物が無くなっていくのでダイエットにも効果があるのです。
健康維持
各種ビタミンやβカロテンが粘膜を丈夫にすることにより雑菌の侵入を抑制します。結果的に風や病気にもなりにくくなり、健康な体を維持することができるのです。
ミニトマトを食べるだけで、これらの素晴らしいメリットを得る事ができます。では、これらの効果は普通のトマトでも得る事ができるのでしょうか?違いを見ていきましょう。
トマトとミニトマトの栄養効果の差
基本的に、トマトとプチトマトの栄養内容及び効果に大きな差はありません。トマトにもここまで紹介した栄養素は含まれているので、トマトを食べ続ける事でもこれらのメリットを享受することはできます。
では何が違うかというと、同量当たりの栄養価が大きく異なります。例えばリコピンの保有量は、トマト100g当たり約3㎎であることに比べ、ミニトマトは100ℊ当たり8.1㎎ものリコピンが含まれています。
その他の栄養素も全体的にミニトマトの方が多く含まれており、ミニトマトの方が栄養素が凝縮されているといえるでしょう。同量を食すのであればミニトマトを食べたほうがいいといえます。
因みにカロリーは、トマトが100ℊ当たり19キロカロリーに対してミニトマトは29キロカロリーです。ミニトマトの方が高カロリーですが、どちらも低カロリーである事には変わりないので気にする必要はないでしょう。
ではこれだけ多くの栄養素、より効果的に吸収するためにはどうしたらいいのでしょうか。
ミニトマトの栄養効果をアップさせる方法
ミニトマトは勿論生で食べる事もできます。ですが以下の調理を加える事でより大量のリコピンを摂取する事ができるのです。
油を使った調理
リコピンは油に溶ける性質があるので、油を使った調理でより効果的にリコピンを摂取することができます。そのままかけてもいいですし、炒めたり煮込んだりしてもお勧めです。
冷凍
冷凍することでうまみ成分が増し、より効果的に栄養素を摂取できます。沢山もらった時などにも重宝するので覚えておきましょう。
追熟
前述の通り、リコピンはトマトの赤い色の元です。ですからまだ青みのあるトマトは10度以下の常温で追熟させることにより、綺麗な赤色になるとともに含まれるリコピンの量も増えるのです。
これらを踏まえた上で、最後にミニトマトを使ったレシピについていくつか紹介します。
ミニトマトを効果的に使ったレシピ
それではミニトマトを使った効果的なレシピをいくつかご紹介致します。
マリネ
ミニトマトをマリネ液につけるだけで簡単に作る事ができます。オリーブオイルをかける事でリコピンを摂取しやすくしている所もポイントが高いので、材料がそろっていれば作ってみる事をお勧めします。
スープ
冷凍したミニトマトの食感などが苦手な人は、スープに溶かしてしまう事をお勧めします。トマトはコンソメスープとよく合うので、いつも作るスープに一緒に入れてしまうといいでしょう。
チーズ焼き
上にチーズをのせ、ジャガイモやベーコンなどと一緒に焼くだけで完成です。子供にも人気があるので、トマトを食べてくれない子どもに食べさせる際にはぜひ試してください。
これらの料理はどれもコツや複雑な調理方法は必要ありません。食べたいと思った時にすぐ作れるので、頭に入れておくと役に立ちます。
まとめ
ミニトマトにはリコピンやβカロテンをはじめとしたさまざまな栄養素が含まれています。定期的に食べ続ける事でアンチエイジングや腸内環境の改善、健康の維持に高い効果を発揮します。
普通のトマトと栄養素の内容こそ変わりませんが、ミニトマトの方が栄養が凝縮されています。同量を食べるのであればミニトマトを食べたほうがより多くの栄養素を摂取する事ができます。
ミニトマトに含まれるリコピンは、油で調理したり追熟させる事でより効果的に摂取できます。マリネやスープなどは手間もかからないので、困ったら献立に加えてみるといいでしょう。
ミニトマトにはこれだけの栄養素が含まれていますが、当然継続して食べなければ効果を実感することはできません。幸い調理方法も豊富なので、あの手この手で定期的に摂取するようにしましょう。