小さな子供が壁紙や床にボールペンで絵をかいてしまった経験、子育ての経験のある人なら一度はあるのではないでしょうか。壁や床は子供にとっては広いキャンパスのようなものなので、色々なものを描かれてしまいます。
急いで落とそうと思っても、ボールペンの種類や壁紙の質によっては落とすどころか悪化する事もあります。落とし方自体は様々なものがありますが、正しい落とし方を選択することが大切なのです。
今回は、壁紙に書かれたボールペンを落とす方法を紹介していきます。うっかり壁に絵を描かれた人は、落とす作業に入る前に一度目を通して下さい。
壁紙のボールペンを落とすときに最初に調べる事
壁紙に絵を描かれてしまった時に一番最初に行う事は、ボールペンと壁紙の種類を確認することです。これによってその後行う処置が変わってくるからです。
ご存知の通り、ボールペンには油性と水性の二種類があり、消し方も変わってきます。また、可能であれば壁紙の種類も把握しておくと、間違った対処をせずに済むので覚えておきましょう。
ボールペンの汚れの種類を確認したところで、適切な落とし方について紹介していきます。
壁紙のボールペンの落とし方(油性)
油性のボールペンで描かれたものを落とす際には、以下のものを利用してください。ただし油性は時間がたてばたつほど落としにくくなるので時間との勝負になります。
クレンジングオイル
油性であれば同じ油で落とせるので、クレンジングオイルを使ってみましょう。綿棒などにしみこませて軽くこすり、上からティッシュなどで押すことで汚れが浮き出て綺麗になります。
エタノールとメラミンスポンジ
まず消毒用のエタノールをハンカチなどにつけて軽くふきます。続いてメラミンスポンジにクレンザー液を含ませたものでこする事で、油性のインクを落とすことができます。
漂白剤
掃除で使う一般的な漂白剤を歯ブラシ等につけ、軽くこすってからの水ぶきを複数回くり返すことで、綺麗に落ちます。ただし壁紙が白以外の場合だと壁紙の色まで落ちてしまう危険性があるので気を付けてください。
壁紙のボールペンの落とし方(水性)
続いて、水性ペンの落とし方について見ていきます。
水ぶき
描かれてすぐであれば、水拭きしただけでも落とすことが可能です。乾いてしまった時には歯磨き粉を使う事で綺麗に落とすことができます。
ガラスクリーナー
綿棒にガラスクリーナーを付けてふき取る事でも綺麗に落とせます。雑巾などと違って広範囲に広がる恐れがないので、落としたインクが広がってしまわないメリットがあります。
壁紙のボールペンを落とす際の注意点
続いて、両者に共通する注意点を紹介します。落とし方を誤ると落ちるどころか拡散してしまったり壁紙の色まで剥げてしまう恐れがあるので十分気を付けましょう。
強くこすらない
汚れが落ちないとつい強くこすってしまう人も多いですが、摩擦により壁紙が傷んでしまったり汚れが広がってしまいます。正しい方法であれば力を入れなくても落とせるので、女子でも安心して作業できます。
除光液は避ける
インターネットで検索すると除光液が多く紹介されていますが、これは壁紙を傷めるのであまり効果的とは言えません。変色などの危険もあるので、なるべく他の方法を取りましょう。
特に時間の経った汚れは落ちにくく、ついイライラして雑な作業になりやすいですが、壁紙にまでダメージを広げないよう、これらの内容を頭に入れた上で根気強く繰り返し作業を進めていきましょう。
壁紙にボールペンで絵を描かれないために
汚れを綺麗に落とすことができたら、最後に再発防止の策をとる事を忘れないでください。せっかくきれいにしてもまた絵を描かれたらたまったものではありません。
まず、ボールペンは手の届かない所に置いておきましょう。ただ隠すだけだとそこらを探し回って見つけてしまう可能性が高いので、物理的に手の届かない所に置いておくのがお勧めです。
また、目に見えるところだと、無理に取ろうとして事故やケガの元になるので、なるべく目につかない所に置くのもいいでしょう。油断も隙も無い子どもだからこそ、目を離してても勝手に使われない工夫が大切です。
まとめ
壁紙に描かれたボールペンを落とすためには、まずは油性か水性なのかを確認しましょう。水性であれば水拭きやガラスクリーナーを、油性であればエタノールや漂白剤を試してみてください。
落とす際には、あまり強くこすらず、可能であれば綿棒などの柔らかいもので少しずつ作業を行いましょう。ネットで良く紹介されているものの中には壁紙を傷める素材もあるので、よく確認してください。
最後に、再発防止のために子供の手の届かない場所にボールペンを片づけます。物理的に手の届かず、さらに目にも入らない所に置いておくと目を離したすきに描かれずに済むので安心です。
ボールペンで壁に絵を描かれたとしても、描かれてすぐであれば正しい方法で落とすことが可能です。子供を叱るのも大事ですが、まずは今回紹介した方法でインクの処理をして再発防止に努めましょう。