厄年に備え、神社で厄除けのお札を貰う人も多いと思いますが、お札の処分方法はしっていますか。勿論期限が過ぎたといってゴミ箱に捨てるのは言語道断です。
お札を捨てる方法はいくつかありますが、ある程度作法は決まっています。適当に処分してしまっては、なんだか罰当たりに感じて気が気でない人も多いでしょう。
そこで今回は、厄除けに貰ったお札の処分方法や場所を解説します。作業自体は簡単なものですから、処分の方法が分からない人はぜひ目を通してください。
厄除けのお札の処分方法
役目を終えたお札は、頂いた神社に返納する決まりです。神様のご利益を受けたものは貰った場所に戻すことが原則です。
直接渡す他、神社内にある返納箱を利用しても大丈夫です。一緒にお守り等を貰っていたのであればそれも一緒に返納してしまいましょう。
時間帯は特に問わない所も多いです。人目につくのが嫌であれば深夜にこっそり入れてきてもいいですし、朝方に散歩がてら立ち寄ったりしてもまったく問題ありません。
料金も無料なので、作業としてはただ神社に行ってお札を置いてくるだけになります。特別な事は何もなく誰にでもできる事なので、難しく考えなくても大丈夫です。
続いて、返納する時期について、御札の期限と合わせて紹介します。
厄除けのお札を処分する時期
厄除けのお札の効力は一年であり、処分は必然的に年明け後すぐという事になります。厄年明けのお礼参りの時に一緒に返納してしまうといいでしょう。
お札によっては何年も効果のあるものもありますが、厄除けのお札が効果を発揮するのは一年間だけです。いつまでも持っていてもご利益はないです。
厄年は三年間続きますが、お札は一年限りです。三年間毎年新しいものを用意してもいいですし、一番大事な本厄の年だけ備えてもどちらでも大丈夫です。
また、その年の年末に処分したり、逆に年明けを過ぎての処分でも大丈夫です。神社の人に声を掛ければ返納できるので、万が一忘れてしまっても返しに行ってください。
続いて、返納場所を神社と寺院別に解説します。
厄除けのお札を処分する場所
貰ったお札は貰った場所に返納が基本です。とはいえ遠方の有名大師の所で厄除けをした等の理由で同じ場所に返すのが難しい場合には、近くの神社でも大丈夫です。
近年では観光スポットになる神社も増えてきており、一年の記念にそこで各種お祓いを受けるケースも増えてきました。貰った場所以外に返すといった事も珍しいことではありません。
歩いて行ける近くにある所に返しに行ってもいいですし、観光がてら遠方に出かけた際にそこの神社に返納という事も可能と言えば可能です。
ルール上は大丈夫とはいえ、他の場所で貰ったものを黙って置いていくのはマナー違反になります。貰った場所以外の神社に返す際には必ず一言確認してから置いてくる事を徹底して下さい。
例外として、お札を寺院では話が変わってきます。寺院から頂いら必ず同じ寺院に返納がマナーです。他の所のものを寺院に返却もNGです。
これは寺院では他所から物を持ち込む事を嫌う傾向がある為です。自分がお札を貰ったのがどこからなのかよく覚えておき、間違えないよう注意です。
寺院で貰ったお札は貰った所に返す、神社の場合は近場の神社に返納しても大丈夫、こう思っておけば間違いありません。続いて、何らかの事情で神社に返せない場合も合わせて解説します。
自分で厄除けのお札を処分する場合
神社に持っていけないなら、一応自分で処分も可能です。近くに神社がなかったり外出できなかったりする場合などやむを得ない事情の際には一考の価値があります。
方法は、お札に塩を一つまみかけ新聞紙にくるんでゴミ箱に捨てます。この時使用する塩は粗塩が好ましいといわれています。
そして一番大事なのは、捨てる時に感謝の気持ちを込める事です。心の中に感謝の念があれば、例え行き先が家のごみ箱だとしても神様が罰当たりに思う事はないはずです。
郵送で厄除けのお札を処分
神社に直接行けずに、かといって自力での処分の躊躇われる際にもお札の処分方法はあります。お札を直接郵送してしまいましょう。
事前にお札を貰った神社に確認を取り、お札を郵送します。場所によっては貰った以外のお札も受け付けてくれる事もあるので、貰った所で断られた場合は参考にしましょう。
大抵の神社は快く引き受けてくれるはずです。とはいえ異例の方法ではあるので、相手に迷惑をかけない事を最優先に考えましょう。
まとめ
厄除けのお札は貰った神社、または寺院に返納します。期限は一年なので、年明けにする厄除けのお礼参りの際に一緒に返納すると無駄がありません。
お札を頂いた所以外で返納しても大丈夫です。ただし寺院は他の場所からのものが持ち込めないので、必ず貰った場所に返します。当然他の神社のお札を寺院に持ち込む事もNGです。
神社に行けずに自力で処分する場合は、粗塩を一つまみふりかけて新聞紙でくるみ、ゴミ箱に捨てても大丈夫です。抵抗がある人は神社に連絡して郵送でお札を送る手もあるので検討してください。
作業自体は誰にでも出来る簡単なものですし、神社は全国にたくさんあるので近くにないといった事態は早々ないはずです。罰当たりを避けるためにも、正しい手順を心掛けたほうがいいです。
NGなのは貰ったお札を放置することです。まだ間に合うので、家にあるなら今回紹介した方法を参考にすぐに処分しましょう。