うっかり駐車違反をしてしまった時には、通常反則金と減点(正確には加算)の罰則が与えられます。これらは法律で決めらていて、覆すことはできないように思うかもしれません。
しかし、実は点数に関しては違反の際にも減点を受けずに済む方法もあるのです。勿論法律違反の裏技とは違う、理にかなった理由づけも存在する方法です。
今回は、駐車違反の際の罰則を解説したうえで、出頭と点数の関係性を紹介します。累積点数がピンチだという人は、これでぎりぎり免停を回避できる可能性があるので、ぜひ目を通してください。
駐車違反の減点数は?
本来駐車違反の際の減点は、内容によって変わってきますが1~3点程度です。軽度なものは1点で済みますが、悪質なものは最大で3点もの減点が行われるのです。
一方反則金は違反の種類の他、違反した自動車のサイズによっても増減します。バイクなどの軽車両で一番軽い違反をした際は6.000円で済みますが、逆に大型車で思い違反をすると18,000円程の罰金を支払う事になるのです。
反則金は手痛い出費で済みますが、点数の方は一定数を超えると免許停止にもつながる関係上、場合によっては致命傷になる場面もあります。何とか点数だけでも免除してもらう方法はないのでしょうか。
駐車違反をしても減点されない方法
結論から言えば、駐車違反に関しては減点を受けない方法はあります。反則金を逃れる術はありませんが、点数に関してはとある条件を満たすことで、減点を防ぐことが可能になります。
その条件とはズバリ、「出頭せずに違反金だけを支払う事」です。出頭しなかったら余計に罰則がひどくなるような気もしますが、駐車違反に関しては出頭しないと違反金の請求書が送られてくるだけです。
それを使って納めればそれで終了するため、後々点数を引かれるといった事態にはなりません。このようなややこしい法律なのには勿論理由があります。
出頭しない事で駐車違反をしても減点されない理由
2006年より過去の道路交通法では、駐車違反の際は運転者が出頭し、反則金及び減点が行われていました。
ですが駐車違反の車は発見した際に運転手が不在の場面も多く、特に放置自動車は運転手の発見が困難です。当然運転手以外には責任はないため、これらを発見しても罰金の徴収ができなかったのです。
その後法律の改正により、運転手の出頭がない場合には車の所有者が代わりに違反金の支払う事となります。これによって例え運転手が分からずとも、最終的に所有者からの徴収が出来るようになったのです。
ここでポイントになるのが、車の所有者は違反金を支払う義務があるが、違反ではないという点です。そのため減点の対象になる事はありません。
つまり車の運転手として処罰されるよりも、車の所有者として処罰された方が罰則が軽くなるという訳です。現在の法律では、この方法を利用して意図的に減点を防いでも追加の罰はありません。
キチンと法律で定められた方法でもあるので、可能であれば利用したほうがいいでしょう。
駐車違反の種類と減点数の違い
上記の方法で違反点数は何とかできますが、反則金の支払いは逃れられませんし、そもそも違反がないのが一番いいことに変わりはありません。そこで一度違反の種類と点数を確認しておきましょう。
まず駐車違反には、「駐停車違反」「放置駐車違反」の二つがあります。両者の違いは、「運転手がすぐに車を動かすことができるかどうかの差」です。
当然すぐ動かすことのできないの方が罰則は重くなります。また、駐車禁止の場所よりも駐停車禁止の場所の方がより重い反則金と減点を受けます。
前述の通り、一番軽い車を動かせる状態で駐停車禁止の場所に停めたものでも1点、とっさに動かすことのできない状態で駐停車禁止の場所に停めては3点もの減点が課せられます。
免停の条件は最大でも6点からなので、3点もの減点は致命傷になる場合もあるでしょう。やむを得ない事情がある時も、基本的に違反は覆らないので車を停める前に一度確認しましょう。
駐車違反の際は出頭しない事で減点を回避できる!
出頭せずに、後々送られてくる納付書によって支払いを行えば、車の所有者として違反金を支払ったと扱われ減点を受けずに済むのです。
なんだか正直に出頭した人が馬鹿を見るような法律だと思う人もいるかもしれません。ですがこの法改正によって違反金の回収率は格段に上昇し、結果的に警察もおいしい思いをしています。
出頭しなければ逃げ切れた以前の法律を考えると、結果的にはwin-winの関係ともいえます。よほど良心の呵責に悩まされるという事でもない限りは、素直に利用したほうがいいといえるでしょう。
まとめ
通常駐車違反をした際には、反則金と減点の両方が課せられます。その時出頭せずに、後々送られてくる放置違反金の納付書を使って支払いを行う事で、減点を防ぐことが出来るのです。
これは車の運転者ではなく、車の所有者の罰則には点数の減点がないためです。この法改正以降は違反金の回収率も上がっているので、こちらが非を感じる必要はありません。
違反点数は保険の割引に関係してくる他、車を使った仕事の人には免許停止は致命的です。気を付けていてもふとした拍子に違反を取られる可能性がある以上、減点がない事に越したことはありません。
くり返しますが、この方法は決して法律を無視した危ない裏技とは違い、ルールに則ったものといえます。少しでも違反点数を重ねないためにも、利用できるときは利用することをおススメします。