求職と言えば、ハローワークが真っ先に思い浮かぶ人も多いはずです。しかし名前は知っていても利用方法を知らないという人も多いのではないでしょうか。
自力で求人を探して就職する事もできますが、よいよい職に就くためにはやはり専門の機関で職を探した方が良いでしょう。仕事を探すのであれば、ハローワークの使い方は熟知しておいたほうがいいでしょう。
今回は、ハローワークの利用方法を一から詳しく解説します。何が必要で何をすればいいか事細かに説明するので、これから初めての利用で不安だという人はぜひ目を通してください。
ハローワークの利用方法、持ち物編
大前提として、利用するにあたって必要なものや決められた服装はありません。思い立ったその場ですぐに登録しに行くことが可能なので、何がいるか分からないと悩んでいる人は安心してください。
ただし、その場ですぐ仕事を探して募集をしたいと考えている場合、履歴書と職務経歴書が必要になります。職務経歴書は転職する人だけ必要で、そうでないのであれば履歴書だけあれば大丈夫です。
求人は時間とともに変わっていきます。その時にあった良質な求人を逃さないためにも、履歴書だけは準備して向かった方がいいでしょう。
逆にただ見学するだけなら何も必要ありません。登録も無料で、お試し感覚で登録だけ済ませる事も可能なので、興味があれば気軽に出向いてみましょう。
続いて、到着後の作業についてです。
ハローワークの利用方法、準備編
到着後は、以下の手順で求人を探し、面接にこぎつけます。
①求職申込書を記入
これは自分の情報や望む求人などを記入する、仕事を探すうえでベースとなるあなたの情報を登録するための用紙です。求職申込書の書き方はその場で教えてもらえるので、事前に調べなくても大丈夫です。
仕事を探すうえでハローワークがあなたの情報として活用するものになります。より正確な情報の為、変更があればその都度訂正します。
②ハローワークカードの発行
申込書を書いて登録を済ませた貰えるこのカードは、ハローワーク内でのサービスを利用する際に必要です。
次回以降はこのカードを提示すればすぐに利用できるので、なくさないよう気を付けてください。
③求人検索端末を使って仕事を探す
給料や休日、勤務形態など様々な条件で検索が可能なので、自分が望む仕事を見つけましょう。
ちなみにこの端末は近くに求人を優先して検索するので、事前に近所のハロワ検索をしておき、住んでいる所の近くを利用しましょう。
④希望する求人を窓口へ行って相談
気になる求人が見つかったら、窓口に行って担当の人と相談します。疑問点の確認の他、先の求職申込書に描かれた内容を参考に担当者からのアドバイスなどを聞けるのでぜひ利用しましょう。
色々話をした上で応募したい、という事になれば、後はハローワーク側から企業に連絡をしてくれます。
⑤必要書類を準備して面接へ
企業側から応募の許可が出た場合、紹介状を貰います。その後履歴書など必要なものを準備し、面接に臨みます。
以上が、登録から面接までの大まかな流れです。常に担当者が近くにいますので、分からない事があれば遠慮なく確認して大丈夫です。
では続いて、面接とその後について解説します。
ハローワークの利用方法、面接編
面接自体は、一般的な企業で受ける面接と同じです。はきはきと受け答えし、合格を目指しましょう。そして結果の連絡先ですが、これは合否の結果によって異なります。
基本的に合格の場合、採用通知は本人に直接連絡がきます。対して不採用になった場合、ハローワークに連絡がいくことになっています。
この時基本的には、不採用の理由も一緒に伝えられます。気落ちするのもわかりますが、自分の何がダメだったか知るチャンスなので必ず確認してみましょう。
採用されれば、ひとまずお別れです。不採用の際には引き続き求人を探して応募していきましょう。以上が、おおまかな利用方法となります。
効果的なハローワークの利用方法
ハローワークをより効果的に利用するために、以下の点は意識しておきましょう。
メリット、デメリット
メリットは、とにかくたくさんの求人情報がそろっている事です。条件を絞っても希望通りの仕事が見つかりやすいので、望みの仕事を探すにはうってつけと言えるでしょう。
ただし、企業側が無料で求人を掲載できるため、後述する悪質求人もそれなりに存在しています。条件がいいからとすぐに面接を受ける前に一度担当者に相談しましょう。
悪質求人に引っかからないために
前述した悪質求人には以下のものが考えられます。どれもまともに職に就きたいと思っている人には無縁のものなので、注意深く条件を確認してください。
例えば長期的に募集してる求人は、裏を返せばすぐに辞めてしまう人が多いか、そもそも飾りの求人で採用はしていないという場合が考えられます。全てがそうではありませんが、用心したほうがいい求人と言えます。
また、条件が破格に良かったりするものも、実際は全く条件が違ったり、例外が多かったりと広告の条件で働けない可能性が高いです。いい求人だからとすぐに面接を受けるのではなく、一度担当者と話し合ってみましょう。
在職中でも利用可能
転職を考えている人であれば、在職中でも利用できます。ただし今働いている会社を辞める時期が未定の場合、トラブル回避のために求人が紹介されない可能性があるので気を付けてください。
求職以外でのハローワークの利用方法について
最後に、求人募集以外で利用できるサービスについて解説します。必要になる場面も多いので、頭に入れておきましょう。
保険の給付
雇用保険の手続き全般はハローワークで行えます。失業保険や再就職手当の受け取りも出来るので、該当する人は忘れずに手続きをしましょう。
職業訓練
パソコン等の一般教養や専門知識など、就職のために必要な技術や知識を学ぶことを職業訓練と言います。ハローワークでは職業訓練の申し込みが可能であり、仕事を探しながらスキルアップが可能なのです。
どんな訓練ができるかは地域によって多少異なるので、窓口の人に確認してみましょう。
まとめ
ハローワークは国が定めた職業安定所であり、誰でも利用することができます。基本的に履歴書以外必要なく、服装も自由なので、初めての人でも気軽に利用できます。
仕事を探す大まかな流れは、①求職申込書を記入しハローワークカードを貰う②求人検索端末で仕事を探す。③担当者と相談して募集する④面接し採用へ、というプロセスを経ます。
無料で求人掲載が可能なため、多くの求人が集まる一方、悪質求人も一定数存在します。条件が良すぎたり少数なのに長期的に募集している求人は怪しいので面接の前によく確認しましょう。
ハローワークでの作業は全て担当者が丁寧に教えてくれるので、使い方を迷う事はあません。うまう使う事ができれば、例え職を失ってもすぐに再就職することができるはずです。
求人以外にも様々な手続きやサービスを受けられるので、退職したら一度ハローワークを訪れてみてはいかがでしょうか。